瀬戸「で決勝の相手は?」
由紀「えっとね~。徳報」
浅井「順当に勝ってきたか
はぁ~。厳しいなぁ」
京子「友達情報やけどね。
徳報はエースを温存して
5回コールドで勝ったと
言ってたよ」
蓮「すげぇな。やっぱり
甲子園常連は違うんやな」
瀬戸「隙なんてないしな。
エリート集団でしっかり
努力もしてるやろうな。
多分今日みたいに少しでも
なめてくることはないな」
蓮「欺けないんか?」
瀬戸「かなり難しいな。
油断してくれなそうやし」
浅井「じゃあ勝ち目は?」
瀬戸「んー。10%かなぁ。
10回やって1回勝てるか
どうかってところかな。
このままやったらなぁ」
空気が一気に重くなる。
瀬戸の判断は現実的だから
瀬戸「おいおい。どうした
まだ負けるって決まった訳
じゃあないねんけどや」
青田「でもやぁ・・・
さすがに・・・なぁ」
瀬戸「だから明日は変える
勝率を30%まで上げるよ」
全員「えっ!?」
瀬戸「戦術と戦略で上げる
後は少しオーダーを変えて
編成していくしかないな」
俺達にもう隠し玉は無い。
今日で全て使い果たした。
少し話をして落ち着いた
所で早めに解散をした。
試合は明日・・・連戦だ。
明日に疲れを残さない為に
早く休ませる為に解散した
蓮「今日は早く寝るか」
俺は寄り道をせずに
まっすぐ家に帰った。
蓮「ただいまぁ~」
母「おかえり~。今日の
試合はどうだった?」
蓮「6対1で勝ったよ」
母「まぁ~。すごい」
母さんは喜んでいた。
母「次が決勝ぐらい?」
蓮「あぁ。そうやけど」
母「いつが試合?」
蓮「明日が試合やけど。
甲子園で1時から」
母「応援に行こうかな。
せっかくの決勝やし」
蓮「お好きにどうぞ。
ただ決勝は徳報やから
ボロ負けかもしれんぞ。
うちは弱小高校やから」
母「それでも行くよ。
蓮がそんな晴れ舞台で
活躍するのを見たい」
蓮「じゃあ来ればいいよ
龍太と一緒に来たら?」
母「そうするわ。」
決勝までせっかくきたし
応援してくれるのなら
応援してくれればいい。
断る理由が無かった。