第882話 謎の敬遠

2015年4月21日火曜日

第34部-野球熱闘編-

t f B! P L
投手とキャッチャーは
ベンチを見て確認をする。

勝負するか敬遠するか。
そして勝負をしてきた。

外角低めに落ちるカーブ
バットをしっかり立てて
最後まで振り切った。

カッキイイン・・・

全員が球の行方を追った

蓮「さすがロバートや。
きっちり決めてるわぁ」

文句なしのホームラン。
レフトスタンドへ入った

瀬戸「まぁ。当然やろな
弟子の不始末をとって
くれるのが師匠やから」

蓮「弟子の不始末?」

瀬戸とロバートの間には
見えない何かがあった。

信頼に期待や責任など。
言葉では上手く表せない
表現の絆が何かあった。

長く一緒にいる者にしか
わからない特別な信頼だ

これで1対1の同点だ。
流れを無理矢理潰した。

どっちも流れが掴めない
主導権が奪いあいだった

続く早川は粘って打つ。
最初からファールを狙い
甘い球を待っていた。

蓮「けっこう粘るなぁ」

瀬戸「キャッチャーの
心理ってのが解るんやろ
早川やからできるねん」

早川はキャッチャーの
配球を考えて打っていた

そして・・・8球目。
セカンドの頭上を越える
ヒットを打った。

蓮「おおっ。いいぞォ」

早川が一塁へ出た。
流れが来てた感じだった

しかし後が続かない。
結城が粘ってから三振。
菅原も粘ってから三振。

陵広は抑えたことを喜ぶ

菅原「瀬戸よォ。マジで
これでよかったんか?」

瀬戸「あぁ。上出来や。
三振で終わるべきやな」

早川「恐ろしいですね。
そんな風に考えるって」

瀬戸が三振で終わらせる
ように指示を出していた

それは相手を騙すため。
相手ピッチャーが調子が
いいと思わせる為だった

エースが出ると面倒だし
流れを掴むまでは勘違い
してもらえる方が楽だ。

3回表で守備についた。
打順は8番打者からだ。

瀬戸は下位打線だけど
全力で球を投げていた。

8番をピッチャーフライ
9番を三振に打ち取った

打順は一回りして一番に
なるが瀬戸は敬遠をした

蓮「えっ?敬遠か?」

俺達はその行動に驚く。
陵広も少し驚いていた。

俺達は黙って見ていた。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ