宮根「応援に行こうか?」
瀬戸「まだいらないですよ
初戦に来てもらってもねぇ
応援が必要になるぐらいの
相手の時に来てほしいな」
沢田「おおっ。言うねぇ」
宮根「明日は勝てるか?」
瀬戸「勝つね。負ける要素
が見当たらへんからね」
沢田「だってさ。ロバート
それを聞いてどう思う?」
橋本「勝つんやないかな。
明がそう言ってるならね」
宮根「野球はあんまりよく
わからんからなぁ。強豪の
強さがよくわからんねん」
沢田「そやな。野球の強さ
の基準がわからんねんな」
瀬戸「27個のアウトを
さっさととって27個の
アウトを取らせないように
するのが強いって事かな」
橋本「だってさ」
沢田「よくわからんけど」
宮根「やってない者には
わからん世界の表現やな。
部外者は黙っておくわぁ」
由紀「あたし部外者やのに
マネージャーやらされる」
京子「うちも。ほぼ強制。
何やるかよくわからんし」
宮根「はぁ。大変やなぁ」
沢田「まぁ頑張ってくれ」
由紀「超ひとごとやね」
京子「優しさが無いね」
沢田「ひとごとやからな」
宮根「よくわからんねん」
2人の態度は冷たかった。
マネージャーの仕事がよく
わからなかったから。
由紀「明ぁ。マネージャー
は何をすればええの?」
瀬戸「普通はスパイクを
磨いたり色々用意をしたり
するもんやねんけどなぁ。
姉さん達はいるだけでいい
ろくになんもせんでいい」
京子「なにそれ。あたしら
何もできんと思ってる?」
瀬戸「そんなん思ってない
普通のマネージャーみたい
なことは望んでないだけ」
由紀「何を望んでんの?」
瀬戸「ムードメーカーです
野球は真剣な勝負事なんで
流れや悪いムードってのが
起こる危険性があるんです
その時に変えて欲しいです
俺とロバートは選手やから
悪いムードの時に言っても
伝わらなかったりします。
その時煽ってほしいんです
無茶を言ってもらったり
ヒットを打って来いとかで
意識を変えてほしいです」
由紀さんと京子さんは
うなづいて話を聞いていた
由紀「そうなの?和也」
由紀さんはロバートに聞き
その確認をしていた。