結城「何回ぐらい勝てる？
どれぐらい予想してる？」
浅井「４回戦は勝ちたい」
高科「そうやなぁ・・・
４回戦は勝ちたいよなぁ」
蓮「なんで４回戦なん？」
青田「４回戦突破ってのは
ベスト８に残るって事や。
シードが取れるしやっぱり
認められる所やからなぁ」
蓮「ふーん。そうなんか」
青田「５回戦からは連戦が
続くやろうから難しいな。
実力が現れてくるからな。
戦いの条件が変わるねん」
蓮「そのためなんかなぁ。
投手を作ったのってのは」
結城「どうなんやろうな」
早川「橋本にキャッチャー
もやらせてるからなぁ・・
それがわからんねんよな」
青田「そうやな。実践でも
橋本がキャッチャーをやる
って事はなかったもんな」
高科「何を考えたんやろな
それがほんまにわからん」
全員が黙り込んで考えた。
だけど何もわからなかった
これだけが謎で残ってた。
そして話は変わって・・・
俺達に負けた野球部の
レギュラー達の事を話した
蓮「レギュラーってのは
本当にお前達よりも上の
実力を持ってたんか？」
浅井「まぁ・・・な」
青田「俺達よりも確かに
上の実力を持ってたな」
早川「勝てへんかったし
安定感が違ってたなぁ」
蓮「そんな感じは全く
せんかってんけどなぁ」
結城「全員が同じような
練習をしてたからなぁ」
蓮「どんな練習なん？」
松田「キャッチボールを
やってノックをやってから
バッティングを順番に
やってただけやねんけど」
蓮「俺達と同じ練習やん」
浅井「全然ちゃうやんけ。
この３ヶ月の練習ってのは
めっちゃ考えさせられたし
めっちゃ難しかったやん」
結城「こんなに頭を使って
野球やったん初めてやわ」
早川「これが普通なんやろ
これぐらい頭を使わないと
勝てないってことやねん」
青田「戦意を失わせるって
聞いたことなかったけど」
高科「そうやな・・・
追い込み方がすごいしな。
それにあざ笑うかのように
相手に考えさせるもんな」
早川「無中生有やねんな。
無い中に色々なことをして
勝機を見出してるねんな」
結城「そうやなぁ。それで
色々勝てるようなったな。
そこまでしないと勝てない
って自負しろって言われた
ん初めてやったからなぁ」
全員嬉しそうに話をする。
辛かった思い出が今はもう
楽しかった過去に変わった
