結城「つーかよぉ・・・
俺達明日勝てるかなぁ?」
森野「どうなんでしょうね
でも俺は応援してますよ」
蓮「森野も選手やねんぞ。
応援だけの選手やないわ」
青田「・・・そうやなぁ。
俺は知ってるけど森野は
誰よりもバットを振ってる
立派な代打要員やからな」
浅井「全員知ってるわ」
松田「全員瀬戸さんから
聞いてますからねー」
実は瀬戸から森野は全員が
守備練習している間に隠れ
てバットを振っていた。
1人づつ瀬戸に呼ばれて
その姿を見せられていた。
だからみんなが知っている
直接その姿を見ていたから
浅井「あのやー今更やけど
こんな事言ってしまって
ええんかわからんけどなぁ
俺・・・明日川滝が相手
でも負ける気せんねんや」
早川「実は俺もやねんな」
蓮「あん?そうなんか?」
結城「俺もなぁ。それを
全員で確認したかってん」
意外な答えだった。
負ける気がしていて悩んで
いるんだと思っていた。
高科「瀬戸と橋本がいると
負ける気がせんねんなぁ」
森野「あの2人は負ける気
っていうのがないですもん
その時の状況によって・・
勝ち方探してますもん」
蓮「あー。そうやなぁ」
結城「瀬戸の球ってなぁ。
そう簡単に打てへんしな」
菅原「そうやなぁ・・・
変化球入れば無理やなぁ」
浅井「それに橋本やなぁ。
あれは・・・超高校級や」
青田「3ヶ月前まで素人で
ファミスタばっかりやって
ルール覚えてたってのが
信じられへんからなぁ」
早川「誰も信じれないって
俺達以外信じられんやろ」
蓮「あー。そうやろなぁ。
あのストレートは怖いわ」
菅原「野田はデッドボール
受けて死にかけてたよな」
蓮「軽くごめーん。って
言われただけやけどな」
松田「はははははっ」
早川「まぁ・・・でもなぁ
天才の瀬戸と才能の橋本が
おれば負ける気はせんな」
蓮「戦略もしっかりあるし
サインも恐ろしいもんな」
青田「あのサインは驚いた
どこの高校も見破れんわ」
浅井「普通ないもんな。
あんなサインの決め方は」
俺達のサインは特殊だった
一般的なサインとは違った
たくさんの練習試合の経験
から戦略も決まっていた。
その戦略はその時々で使い
相手の嫌がる事が基本だ。
なるべく使いたくはない。
決勝まで隠しておきたい。