小一時間ほど練習をして
練習を終わらせてあがった
全員で少しお茶をしてから
帰ろうという事になった。
最初で最後かも知れない。
全員そう思っていただろう
相手が強豪高校だったから
だから全員誘いに賛成した
全員でゆっくりこの3ヶ月
の事を話して駅に向かった
週末は練習試合ばっかりで
強豪相手の2軍や3軍の
相手ばかりで完敗していて
草野球でもリトルリーグの
少年にも負けてきてたのに
今では負けなくなってきた
2回戦ぐらいまでは勝てる
と思ってたけどいきなり
川滝第二高校が相手なんて
不運と感じていたみたいだ
それは思ってしまっていい
だけど声にしてはいけない
飲み込むべき言葉だから。
でも気持ちもわかった。
瀬戸やロバートという
精神的支柱がいなければ
不安になってきてしまう。
俺は何も言わなかった。
駅前についてバーミヤンに
入るとガヤガヤしていた。
蓮「おいおい・・マジか」
ちょっとのぞいてみると
そこにインカの連中がいた
少し話を聞いていると野球
は全く関係ない話をしてた
橋本「バカ。違うって。
ラーメンはとんこつ醤油が
食べやすくて美味しいぞ」
沢田「豚骨ラーメンが
味が濃くて一番上手い」
宮根「味噌が一番上手い」
ギャーギャーうるさかった
必死になって討論していた
京子「どれでもいいやん」
橋本「バカ。それはあかん
ラーメンに対して失礼や」
京子「えっ?失礼なん?
由紀はなんかある?」
由紀「あたしはなんやろ。
宮っこラーメンの味かな。
あれ何味になるんやろ?」
全員「あれは上手いな」
京子「宮っこラーメンって
醤油じゃないんかな?」
橋本「多分醤油ベースや」
京子「全員好みと違うやん
そんなんでええの?」
全員「宮っこラーメンを
認めなかったらラーメンを
語る資格は無くなるねん」
宮根「そのとーり」
沢田「上手い物は上手い。
これを外したらあかんね」
京子「あはは。適当~」
楽しそうな雰囲気だった。
瀬戸や村田は聞いて笑って
楽しそうにしていた。
羨ましい雰囲気だったけど
インカの時間を壊すわけに
いかなかったので俺達は
別の席に離れて座った。