橋本「えー。正式に野球部
に勝ったということで・・
これからマネージャーが
2人入る事になりました」
京子「デザイン科3年の
羽田です。雑用係です」
由紀「同じくデザイン科
3年の佐川です」
2人は不機嫌そうだった。
橋本「マネージャーには
生意気な事言わないことと
やってもらって当たり前で
はなくお願いするように。
言葉を間違えるとあかん。
マネージャーは俺達よりも
上の立場で考えておけよ」
瀬戸「わかってますよ」
蓮「はーい。了解です」
俺と瀬戸はわかっていた。
マネージャーのようで
マネージャーではないから
俺と瀬戸で他の全員にも
マネージャーの事を言った
自ら望んで来ていない。
生徒会長が頭を下げて頼み
わざわざ来てもらってる。
練習に集中させるように。
その意図を汲むようにと。
明日が開会式だけど軽く
練習をしておく事にした。
体に動きを覚えさせておき
感覚を忘れないようにする
俺達は練習期間が短い。
誰よりも練習をしてきたと
言えるわけでもない。
エラーも多いしミスも多い
完璧な守備でもなければ
完璧な攻撃陣でもない。
だけどこれだけは言える。
勝つ為の練習をしてきた。
勝つ野球の練習をしてきた
だけど俺はそこに一般野球
の考えも取り入れたかった
高校球児レベルのサードの
守備力に近づきたかった。
それは皆も思ってただろう
チームの不安要素は自分に
あるっていう責任感が・・
瀬戸に頼っているチーム。
頼らなくていいようにする
そんなプライドもあった。
小1時間ほどして終える。
全員でバーミヤンに行って
明日の会議をすることに。
橋本「明日の開会式やけど
俺と明とマネージャーは
いかないからよろしくな」
全員「えー。なんで?」
橋本「ずっと野球詰めやし
他にもやることがあるし」
瀬戸「予定がパンパンで
色々と大変やねんやんか」
俺達にそう説明をした。
こうなったら変わらない。
どれだけ言っても無駄だ。
俺も休もうと思ったけど
それはさせてくれなかった
俺が休むと8人になる。
それだと印象が悪くなる。
開会式は2人を抜いた9人
で行く事になった。
ずっと真面目にやってきて
いた野球部は疑問に思った
こんなのでいいだろうか?
俺はこんなのでよかった。
体育会系じゃない形態が
俺は受け入れられたから。