俺が赤井に説明をした。
頭に蹴りを受けてしまって
倒れてしまったことを・・
赤井「そうですか・・・」
蓮「あんまり気にするなよ
俺も去年しばかれてるし」
赤井「シバかれたんです?
野田さんもですか?」
蓮「まぁ・・・去年にな」
去年の入学した時を話した
先輩と一緒にいちびって
学校に煽りに来たことを。
その時に瀬戸に単車を
燃やされて風靡にしばかれ
殺されそうになったことを
赤井「そうなんですか・・
すごいっすね・・・それ」
蓮「まだ神戸連合ともめる
前の頃の話しやけどな」
赤井「兄貴が言ってました
野田さんは実践の経験が
多くて強い側の人間って」
蓮「赤井さんが?でも俺は
赤井さんに勝てると思った
ことがないけどなぁ・・」
赤井「もし同級生やったら
負けてると思うって」
蓮「買い被りすぎやって。
赤井さんには勝てへんよ。
人間的にもあの人が上や」
赤井「そうですかねぇ?」
蓮「そうそう。お前の兄貴
はそれぐらい別格やねん。
自慢してもいいぐらいやわ
神戸連合の頭やったから」
赤井「自慢・・・ですかぁ
自慢はできなかったです」
蓮「えっ?なんでなん?」
赤井「比べられたくなくて
いつも比べられてました」
蓮「あー。そうやろうな」
赤井「本気で付き合えるの
も今のあいつらぐらいで。
他は俺の兄貴と知り合い
たくて機嫌取りが多くて。
俺とアニキは違うのに」
蓮「そうやな・・・」
赤井は赤井で悩んでいた。
俺は赤井を認めてしまった
この時認めてしまった。
それは悩んでいたからだ。
赤井は兄を利用していない
伸夫とは全然違っていた。
赤井の弟の元に集まるのは
赤井さんと知り合いたい。
バックが欲しい連中だった
赤井さんの弟だから・・・
弟を利用して近づける。
それを弟は嫌っていた。
信夫はそれを自分の力と
勘違いしていたのに・・・
全然違っていたから・・・
蓮「赤井・・・お前はさぁ
尊敬できるような人いる?
赤雷でも神戸連合の他の族
でも構わへんねんけど。
兄貴は抜いてくれよな」
赤井「・・・いないです。
兄貴ぐらいでしたから」
蓮「そうか・・・それなら
赤井さんが標準なんか」
赤井さんが標準となると
ハードルが高くなってた。