放課後になって俺と瀬戸は
一緒に練習場へ行く事に。
斉藤「あれ?瀬戸さん?
野田さんもご一緒で」
蓮「あー。お疲れさん」
瀬戸「おっ。斉藤達かいや
もう学校には慣れたか?」
斉藤「まぁ。だいたいは。
結構暇してますけどね」
瀬戸「よう言うわ。お前」
斉藤「これからバーミヤン
でダベろうと思ってますが
一緒にいかがですか?」
瀬戸「あー。俺はいいや。
今はそういうの無理やわ」
斉藤「なんでですか?」
瀬戸「やること多くてな。
8月までは遊べへんねん」
蓮「瀬戸ぉ。俺先行くわ。
練習時間もったいないし」
瀬戸「あー。そうやなぁ。
俺もすぐに行くからやぁ」
蓮「今日こそ打つからな」
俺は先に練習場へ向かった
今は練習が楽しかったから
斉藤「何かしてるんです?
なんか楽しそうですよね」
瀬戸「あー。まぁ野球をな
今真剣にやってるねんや」
斉藤「草野球でしたっけ?
瀬戸さん上手ですもんね。
野田さんも上手いです?」
瀬戸「高校野球やけどな。
ちょっと前まで素人やのに
野田は上手くなってきた」
斉藤「素人だったんです?
素人がなんでまた?」
瀬戸「まぁ使いやすいしな
強制命令でやらせてるよ」
斉藤「俺もやりますけど。
一言何か言ってくれれば」
瀬戸「ええよ。ええよ。
高校生活を楽しめばええ。
せっかくの高校生活やしな
そろそろ行くわ。またな」
斉藤「あっ。ちょっと」
瀬戸「んっ?」
斉藤「なんで野田さんには
対等に接してるんですか?
あの瀬戸さんが・・・」
瀬戸「野田は素直やねん。
それにな。あいつは負けを
知ってるし威張らへんねん
俺はそこを認めてるねん」
斉藤「認めてる?瀬戸さん
が認めるんですか?」
瀬戸「まぁな。卓も野田を
気にかけてるみたいやし」
斉藤「帝さんまでもが?」
瀬戸「そろそろ行くわ。
お前は彼女でも作って普通
に学校を楽しんでおけよ」
瀬戸はそういって去った。
そしてこれが斉藤にとって
納得の行かない事だった。
自分は瀬戸に必要とされず
相手にしてもらえなかった
斉藤にとってインカは憧れ
憧れの瀬戸の後輩でも相手
にはされていなかった。
なのにインカでもない俺を
認めているのが許せない。
俺に嫉妬を抱き始めていた