ロバートがバットを振る。
あの纏絲勁の打撃方法。
しかし空ぶっていた。
バットが飛んでいってた。
橋本「あー。ゴメンね。
飛んでいっちゃった」
敵は無言で驚いていた。
バットが2塁を超えてた
あんなところまでバット
が飛ぶのか?という疑問
バットを拾い打席に戻る
相手の意識が変わった。
フォームを見て変化球が
打てないと判断していた
インコースへ入り込む
シュートを投げてきた。
蓮「あれはあかんやろ」
瀬戸「いや。打てるよ」
蓮「・・・えっ?」
橋本「ぬおりゃあ~」
瀬戸「剛も柔もあるねん
肘も膝も完璧に使える」
ロバートは小さく腕を
折りたたみ肘を少し引き
小さく振りぬいた。
カキイィィン・・・
蓮「あれ?ボールは?」
森野「わからないです」
球の行方がわからない。
全員見失っていた。
ロバートはとりあえず
一塁へ走り出して止まる
捕手「やられた・・・」
キャッチャーが立って
ずっと遠くを眺めてた。
ボールはネットを越えて
ずっと遠くへ飛んでいた
場外ホームランだった。
しかしそれがわからない
ロバートは一塁にいた。
そして・・・
橋本「一塁打でええよ。
ボールがどこにいったか
わからんねんからなぁ。
エンタイトルツーベース
みたいな感じでいいよ」
そんな事を言い出した。
ホームランが一塁打に
なってしまっていた。
敵もそれで納得していた
敵にとってはラッキーだ
瀬戸「あははっ。いいね
その方が面白いかなぁ」
これはただの練習試合。
瀬戸には何かわかってた
塁に出てからの行動を
色々学び実践したいから
そして6番打者の早川が
打席に入っていった。
早川「よっしゃあ。繋ぐ
からなぁ・・・あれ?」
そしてここで問題が・・
この時に全員気づいた。
青田「そういえばさぁ。
サインってあんのか?」
瀬戸「なかったな・・・
何も決めてなかったわ」
ベンチに沈黙が流れた。
急造チームだから・・・
しょうがなかった・・・