蓮「うわぁ。すげぇなぁ。
めっちゃ部員おるやんか。
それに機械もあるしさぁ」
橋本「金かかってるなぁ。
バッティングセンターやん
うちとは全然違うやんか」
俺達はボールとバットだけ
学校の野球部でもネットと
照明がある程度なのに・・
設備が全然違っていた。
瀬戸「雰囲気も違いますよ
みんな必要以上に真剣です
やっぱ強い所は違います」
何も知らない素人組は刺激
野球経験者は萎縮していた
そして向こうのコーチに
会って挨拶をした。
コーチは監督の代行だった
レギュラーは他の学校との
練習試合に行っていた。
コーチ「えーっと。1年が
相手でいいんですよね?」
瀬戸「そうです。そうです
1年相手でお願いしました
そう伝わってませんか?」
コーチ「そう聞いてるけど
甲子園目指してるんやろ?
それやのに1年相手でって
ちょっと不思議でな」
瀬戸「うちら弱いんでね。
1年相手でも不足してる
ぐらいなもんなんですよ」
コーチ「そうか。わかった
不思議な連中やねんな」
グラウンドに案内される。
立派なグラウンドだった。
野球を外野から見るのと
内側から見るのとでは全然
違っていて独特な雰囲気が
あって呑まれそうだった。
瀬戸「ユニフォームを渡す
ゼッケンついてないけど」
ここで初めてユニフォーム
を渡されることになった。
俺と瀬戸とロバートの分。
さらのユニフォームだった
蓮「これ。どうしたん?」
瀬戸「あー。買ったけど。
野球部の部費で買ってん」
蓮「えー?勝手になん?」
瀬戸「俺らも野球部やしな
同じ野球部やからええよ」
許可を得ずに使っていた。
さすがというか恐ろしい。
そしてスパイクももらった
全部支給してくれていた。
ウォームアップを済ませて
肩もならして整列をする。
両校並んで一礼をする。
そして突然試合は始まった
俺達が先行だった。
瀬戸が無理に頼んだらしい
瀬戸「しっかり仕事しろよ
常に1打席勝負を思い出せ
あれと真剣さは一緒やぞ」
オーダーは①を使う。
オーダーはこちら
俺はサードなので3番だ。
攻撃の期待値は80%だ。
しかも相手のピッチャーは
1年だけど球が速かった。
変化球も持っていた。
1番2番は三振していた。
そして俺の打順が来た。