瀬戸「今から全員に渡す。
これがうちのオーダーや」
全員に2枚の紙が渡される
ひとつはポジション別の
各役割についてだった。
期待率はこちら
そして3つ書かれていた
①・②・③のオーダーだ。
オーダーはこちら
全員一度目を通して読む。
各自色々相違があった。
それを全員で色々話合う。
ポジションで打順を決める
んじゃなくて打撃力がある
者から決めていけばいい。
レフトやライトの役割が
球数を投げさせる役目と
いうのも納得がいかない。
それにピッチャーの瀬戸は
打率もいいので9番に回す
ことがもったいない。
野球経験者はそう言ってた
言いたい事を言わせてから
瀬戸が静かにキレていた。
瀬戸「お前達の言いたい
事はそれだけか?」
その雰囲気に圧倒される。
瀬戸が説明をしだした。
瀬戸「先にこれを聞こう。
お前達にとっての野球って
のはワンマン野球か?
それとも全員野球か?」
全員が全員野球と言った。
俺はよくわからないので
黙って答えていなかった。
瀬戸「それじゃあ聞こう。
全員野球でどうしたい?
楽しくやってたいのか?
それとも勝ちたいのか?」
ここで全員が黙っていた。
即答ができていなかった。
瀬戸「俺は勝ちたいねん。
いくら俺が打撃があっても
ピッチャー担当の時には
ピッチングに専念したい。
打撃はお前らに任せたい」
瀬戸のいう事が少しわかる
瀬戸「ファーストやサード
やセンターやセカンドに
任せて点をとってほしい。
俺にピッチングも打撃も
期待せんとってほしいねん
打者に専念させてほしい」
蓮「そういうことか・・」
瀬戸の言う意味がわかった
この期待率というのは責任
責任の強さを表していた。
ファーストはエラーしても
いい。その分打撃で打つ。
エラーしても言い分打つ。
打てないと意味が無い。
打つ事以外に価値は無い。
そういう分け方だった。
そうなると・・俺はサード
打撃が80%に守備が20%。
打てないと意味が無かった
センターより上の結果で
ファーストより下の結果を
求められているポジション
きっついポジションだった
瀬戸「打順についてはこの
3パターンを使い分ける」
これが俺達のオーダーだ。