これがなかなか難しい。
正拳突きの場合は片手を
使って前に突き出すけど
バットの場合は両手で
掴んでいるため体が上手
に開いてくれなかった。
瀬戸「バカか?お前は。
お前の場合はフォームが
少し変わるようになる」
蓮「へっ?変わるの?」
手本を見せてくれた。
踏み込んだ後のスイング
スピードがすごく早い。
瀬戸「体重は後ろのめり
で左足を踏み出したのと
同時に上体は後ろへ捻り
膝からの螺旋の力を腰へ
伝え溜めてた腰の回転も
そこに足して振りぬく。
腕力は必要としないな」
蓮「そうやって振るんか
威力めっちゃありそう」
瀬戸「まぁホームランを
打てる打ち方やからな」
蓮「おおっそうなんか」
瀬戸「バットに当たらな
意味ないねんけどな」
蓮「そうか・・そやな」
当たらなければ意味無い
確かにその通りだった。
俺は別の疑問があった。
蓮「金属バットってのは
どこで殴れば痛いん?」
今まで金属バットなんて
殴られたり殴ったりする
ことにしか使ってない。
色々疑問を持っていた。
森野は驚いていたけど
瀬戸は普通に答えてた。
瀬戸「金属バットはな。
どこで殴っても痛いねん
芯なんて関係ないから」
蓮「あー。そうなんや。
じゃあどこで打っても
飛ぶってことなんか?」
瀬戸「そういうことや」
蓮「なるほどなぁ・・・
じゃあ当たれば飛ぶんか
当てれば飛ぶんやなぁ」
瀬戸「当てれば飛ぶよ。
さっきのスイングでな」
考え方が楽になった。
打つってことより当てる
できそうな気がしていた
瀬戸「さて。後は会長や
会長は俺の打法を教える
そっから先に発展させて
俺にも教えてほしいな」
橋本「あれ?違うのか?
さっきのじゃないの?」
ロバートが素振りをする
俺が教えてもらっていた
フォームができていた。
そのフォームを見て俺は
目に焼き付けていた。
参考にしておきたかった
瀬戸「そんだけできれば
もっと高度なんできる。
俺は内外合一と上下相随
を足してるんですよ」
橋本「あれ?それやと
融合一体して周身一家
まで行かへんか?」
瀬戸「できないんですよ
別々になるんですよね」
周身一家はこちら
言ってる事がわからない
わかるわけがなかった。