そして練習へ戻った。
内野はノックをしてた
外野はフライを捕ってた
瀬戸は歩きながら色々と
内野も外野も指導してた
一通り見歩いてロバート
の元へ行って話をしてた
そして俺はノックを受ける
最初は軽く打ってもらう。
軽く打ってもらっても速い
球が伸びる感じだった。
蓮「うわぁ。速えなぁ」
高科「おい。よけんなよ」
怖かったから避けていた。
ボールの捕り方の基本が
無いからわからなかった。
瀬戸に聞きに行こうとした
けどロバートと通信対戦で
ファミスタをやっていた。
邪魔したら殺されそうだし
聞きにいけなかった。
なので上手い松田に頼んだ
年下だからって訳ではない
一番上手いからだ。
そして何回か見せてもらう
打球の方向の逆足から走り
ボールに走って近づいて
近くなるにつれて小走りで
バウンドの最下点で捕る
捕球と同時に体を起こして
一塁の胸元めがけて投げる
捕球→体勢→送球だった。
蓮「わかった。ありがと。
なるほどそうやるんやな」
もう一度ノックを受ける。
ボールを捕って一塁を見て
思いっきり投げた。
一塁まで結構遠かった。
コントロールが悪くて
ファーストが取れなかった
蓮「あれ?難しいな」
松田「キャッチボールです
キャッチボールをしてる
ようにして投げるんです」
蓮「キャッチボール?
あれって肩ならしやろ?」
松田「そうなんですけど。
コントロールもあります」
蓮「あー。そうなんかぁ。
ゴメン。今まで意識して
なかったわ」
キャッチボールなんかで
コントロールを考えた事は
一回も無かった。
軽く投げ合ってたから。
蓮「となるとこうなるか。
こう繋がってくるんかな」
俺は仮説を立てていた。
キャッチボールというのは
守備の基礎で捕ってから
送球までの一連の流れを
覚えるための基礎と思った
一塁までの距離を取って
そこに全力で投げつける。
そうすればできそうだ。
キャッチボールを意識して
練習しようとこの時思った
この日は守備練習は辞めて
俺は陳式太極拳をやってた
今守備をしても邪魔なだけ
怪我の可能性も高かった。