第789話 見込み

2015年1月16日金曜日

第30部-野球挑戦編-

t f B! P L
瀬戸「そんで森野。お前は
残念やけど任せられる
ポジションが無いわ」

蓮「えっ?可能性無し?」

瀬戸は残酷な事を言ってた
まだ始まって2日目なのに

俺よりも遠投ができるのに
あまりにもひどかった。

森野「なんでなんですか?
俺の方があの先輩2人より
できると思うんですけど」

瀬戸「大した差はないわ。
3ヶ月後の見込みで見ると
あの2人は一気に上達する
森野は下達者や。あかん。

それに・・・お前・・・
野球にびびってるやろ?

相手をびびらせて実力を
少しでも発揮させへんよう
に威圧させるのが野球や

動きが小さいし闘争心が
何も伝わってこないねん。

アウトひとつ取ることに
全力を出してられんやろ?
野田や会長は全力でやる。
それに何より経験が違う」

森野「経験?素人ですよ」

瀬戸「野球は確かに素人や
が戦ってきた経験が違う。
会長はプロフェッショナル
野田はアマチュアやけど
それなりに勝ちを探せる。
なにもしてこなかった人間
ではないねんや」

森野「俺はどうすれば・・
マネージャーがいないから
やれって事なんですか?」

森野は悔しそうに言った。
ボロクソ言われるのが辛い
素人以下で言われてたから

瀬戸「お前は代打専門や。
攻撃だけを専念してほしい
誰よりもバットを振れ」

森野「・・・えっ?」

瀬戸「3年っていうのは
今の実力でほとんど完成
されてるからこれ以上の
上達は期待できへんねん。
上手いんやけど強くない。
チャンスを毎回ものに
できるタイプでもないし」

森野「打撃を・・俺に?」

瀬戸「代打っていうのはな
チャンスの時に使いたい。
ツーアウト満塁で下位打線
にまわった時にはいつでも
使える打撃専門の打撃要員
を使いたいねんや。
お前は守備1攻撃9でやれ
そんで毎回1チャンスや。
必ず打たないと価値無い。
プレッシャーに強くなれ」

森野「そうするんですか。
わかりました。やります」

瀬戸「おう。頼んだぞ。
そんでなぁ。バットを振る
時はバンテージを巻けよ。

最初の10スイングは素手で
バット振ればいいけどな。
そっからいっぱい振るなら
感覚は少し違うけど巻け。
血豆作ってバット振れない
とかアホな事は言うなよ。
常に最良を出せるように
頭を使って怪我を防げよ」

森野「怪我を防ぐか・・」

瀬戸「守備は外野やな。
レフトかライトだけを軽く
練習してればいいぐらい」

森野「あー。そうですね。
はいわかりました。期待に
答えるように努力します」

森野は唯一の代打要員だ。
瀬戸は打撃だけを期待した

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