浅井「松田がピッチャーは
まぁわかるねんけどやぁ。
なんで橋本が投手なん?」
瀬戸「投げ方をわかればな
俺より上のピッチャーや。
それだけの能力あるから」
松田「瀬戸さん以上に?」
瀬戸「あぁ・・・余裕でな
膨大な基礎があるからな」
浅井「おいおい。それは
さすがに考えられへんわ」
橋本「ピッチャーってのは
投げる人のことやんな?」
場違いな発言をする・・・
こんなん言ってる人が投手
そりゃあ信じれないだろう
誰も武術を知らないから。
俺だけが瀬戸の言っている
ことがわかった気がした。
瀬戸「ひとまず仮決定や。
後のポジションは取り合え
連携も考えて信頼を作れ。
じゃあ誰かノックしてや」
ここで練習が分かれた。
素人組と経験者組で。
素人組は俺と森野と
ロバートが集まっていた。
瀬戸が色々話をしてくれる
瀬戸「まずは野田と森野。
2人は今から適正をするわ
遠投とコントロール見るわ
それから色々決めていく」
橋本「あれっ?俺は?」
瀬戸「ロバートは別やで。
打順とポジションの役割を
色々考えてほしいねんや」
橋本「あぁ。あれかぁ。
わかった。やっておくわ」
何か特殊な事を頼んでいた
俺には関係の無い事だけど
ちょっと外れて遠投する。
そして転がった球を拾って
一塁に投げる練習をした。
蓮:遠投 60m
送球:全力送球 ノーコン
森野:遠投 80m
送球:ゆっくりでノーコン
俺は全部負けていた。
瀬戸「よし。わかった。
野田。お前はサードやな。
サードからファーストへの
送球だけはできるように」
蓮「あれ?俺3塁の人?」
瀬戸「お前はサードで使う
レギュラー候補やからな。
しっかり陳式覚えて使え。
戦略や連携は教えていく」
蓮「えっ?レギュラー候補
俺全然できへんねんけど」
瀬戸「今で判断はしない。
3ヶ月後の見込み判断や。
お前は3ヶ月後に上達して
ずば抜けてるはずやから」
蓮「俺が・・・か?」
意外だった・・・。
瀬戸が褒めてくれたのは。
瀬戸「ロバートもやけどな
そんで先に言っておくかな
俺についてくるなよな。
ロバートについていけよ」
蓮「あぁ。わかってるわ」
今ならこの意味がわかる。
ロバートは化物だからすぐ
に理を合わせてくるだろう
その理を理解できるだけの
レベルが求められていた。