瀬戸「おい。キャッチャー
防具あるからつけてこい」
キャッチャーは経験者早川
プロテクター無しで構えた
早川「別に大丈夫や。防具
なくても大丈夫やって」
瀬戸「あかん。危険やわ。
初めて受けるねんからな」
瀬戸が真剣に言っていた。
それで早川は防具をつけた
瀬戸「俺の球種を言っとく
ストレートにカーブに
シュートにスライダー。
そんでフォークの5つや」
早川「なに?そんな多い」
野球経験者は驚いていた。
俺はよくわかってなかった
瀬戸「行くぞ。受け取れ」
瀬戸が振りかぶって投げる
ドッ・・・ゴオォォン・・
早川「うわっ・・・」
蓮「おいおいヤバイやろ」
ボールがミットの上に
当たり顔の防具に当たった
もし防具をつけてなかった
ら・・・かなり危なかった
瀬戸「ワンストライクやな
続けてこのまま行くぞ」
青田「なんやねんや・・・
めっちゃ速いやないか」
パアァァン・・・
パアァァン・・・
青田はバットを振らずに
三振で終わった。
瀬戸「バットは振れや。
球筋見なくてええからや。
ほれ。次ドンドン来いや」
順に打順を変わっていく。
しかし全員三振していた。
瀬戸「おらァ。次誰や」
蓮「あっ。俺かな?」
知らない間に俺の出番だ。
バッターボックスに入った
瀬戸が俺にアドバイスする
瀬戸「野田。覚えておけや
打席はタイマン勝負やねん
相手を睨みつけて威嚇しろ
そんで殺す気で打つねん。
お前のヤンキー魂を出せ。
気迫で相手の実力を殺せ」
蓮「あん?ようわからん。
とりあえずタイマンやな。
打ったらええんやな?」
俺は瀬戸を睨みつけた。
そしてバットを構えた。
瀬戸「それでいいねん。
それがお前の持ち味や」
瀬戸が構えて投げる。
ビュッ・・・パアァァン
蓮「なんや?これは・・・
こんな速いもんなんか?」
打席に立つと初めてわかる
めちゃくちゃ球が速かった
瀬戸「俺の気迫に負けるな
ピッチャーに呑まれるな」
蓮「へっ。わかったわ。
オラァ。来いや。瀬戸ぉ」
瀬戸がまた投げてくる。
ビュッ・・・パアァァン
蓮「くそっ。当たらんわ」
俺は全力でバットを振った
しかしバットは空を切った