ポケットに手を入れて歩く
さらしを見せないように。
蓮「どこにいますかね?
昼の食堂でも行きます?」
橋本「いいや。行かない。
だいたいわかってるから」
蓮「わかってるんです?」
橋本「詳しくはわからん。
でも小悪党がよく集まる
場所はわかってるからな」
蓮「そこに行くんです?」
橋本「全部倒してしまえば
どっかで倒してるやろ?」
蓮「いや。そうですけど。
かなり無茶苦茶ですよ」
この人はジャンルが違う。
普通の感覚とは違っていた
バカなのか天才なのか・・
とにかく常識ではなかった
少し歩いてスラム街に入る
かなりヤバイ雰囲気だった
橋本「ここがそうやな」
ロバートが入っていった。
俺も後ろをついていった。
少し歩くと壁にもたれて
座り込む数人を見つけた。
じっとこっちを見てくる。
ロバートが近寄っていって
1人の顔面を蹴り上げた。
外人が一気にいきりたつ。
ロバートが一瞬で全員倒す
ロバートよりも体格のいい
全員を相手に一撃で倒した
正拳突きと崩拳だけで。
橋本「こいつらだっけ?」
蓮「いえ。違います・・」
橋本「そっか。ハズレか」
蓮「覚えてないんですか?
どんなやつやったかって」
橋本「外人の顔は全員同じ
に見えるからなぁー」
蓮「確かにそうですけど」
この人・・わかってない。
わかってないから全員倒す
周りにとっては迷惑だった
やられた人はかわいそうだ
蓮「一撃で倒すって・・・
なんかすごくないです?」
橋本「あぁ。さっきの?」
蓮「はい。申し訳ないです
けどロバートってあまり力
があるようには見えないし
一撃で倒せると思えない」
橋本「あー。そういう事。
まぁ発勁使ってるからね」
蓮「発勁?発勁ですか?」
橋本「そう。発勁やけど」
蓮「マジッスか?うわぁ」
発勁というのは中国武術の
力の発し方の技術の事だ。
武術における打撃において
無駄のない力を勁力と言い
発することを発勁という。
発勁について
ロバートはそれができる。
発勁を使ってたということ
発勁の種類
たくさんの種類があった。