奥の部屋で少し話し合う。
何かロバートに要請してた
ロバートは色々考えていた
悩んだ末にOKを出してた
そして老人と握手をした。
そして俺は道着を借りて
着替えて道場へ向かった。
道場へ着くとそこでは
寝技の練習を全員やってた
俺も一緒にやる事になった
一緒にやる相手は同級生。
同じ16歳のザビィだった
ザビィはもう5年やってる
同年代の中でも柔術が他の
人よりも上手って事だった
ザビィは日本語を少しだけ
話せるので助かった。
まずは関節の基本を学ぶ。
人間の関節の力学からだ。
まず相手の小指が重要だ。
小指は必ず上を向ける。
中指と親指で相手の手首を
つまみ人差し指で制御する
この形が関節の基本だった
そして上から手で押さえて
もうひとつの手を下から
入れてロックすると・・・
蓮「いでででで・・ギブ」
一瞬で激痛が走る関節技だ
腕がらみの技に繋がる。
小指が上を向いていれば
関節が決まる形になる。
そこからロックするだけだ
知らないとわからない。
原理を知れば簡単だった。
そしてマウントポジション
をやってガードポジション
とハーフポジションを学ぶ
グラウンドでの攻防を知る
パンチすると腕を取られて
関節技を極められたりする
足で制御されてパンチを
しても届かなかったりする
相手を倒せば有利なはず。
なのに不利になったりした
何も知らなければやられる
柔術の罠にはまっていた。
関節技の奥深さを知った。
俺には衝撃的だった。
そして初日が終わった。
初日は関節を知っただけ。
着替え終わってロバートと
2人でずっと話していた。
橋本「どうかな?韓国と
フランス廻ってきたけど」
蓮「へこみますけど・・・
何にも物にしてないので」
橋本「そういえばそやね。
何も成長してないもんね」
ちょっとショックだった。
普通にそう言われるのは。
蓮「なんか迷うんですよ。
どっからやればいいのかが
わからないんですよ・・」
橋本「わからへんのか?
太極拳をやればいいねん」
蓮「太極拳・・・ですか?
テコンドーやサバットを
やっているのにですか?」
橋本「うん。太極拳やで。
太極拳やってテコンドーや
サバットをやればいいよ」
太極拳の基本を全て守る。
太極拳をやりながら格闘技
の技術を取り入れる。
ということが必要だった。