ロバートは俺を踏みつけて
飛び体を捻って相手の顔に
かかとで踏みつけた。
相手の力は全て抜けていた
すぐに払って遠ざかった。
蓮「ぶはっ!!はぁはぁ」
苦しくてすぐに立てない。
全身の力が抜けていた。
俺と戦っていたやつは
一撃で気絶していた。
橋本「いいねぇ。強いね。
コンデコマ系統の打撃柔術
をやってると見たんやけど
相手してもらおうかなぁ」
ロバートから殺気が出る。
その殺気に敵は怯んでいた
そして逃げる事を選択した
仲間1人を残して逃げた。
その行動は正解だった。
狭い路地では1対1になる
有利な点は何もなかった。
逃げた時に気がついた。
相手は結構やり手だと。
相手も思っていただろう。
ロバートはヤバイ存在と。
相手の力量を読めるレベル
相手は相当強いとわかった
俺にも不良の感覚が戻った
手加減や余裕はいらない。
外人にやられてたまるか。
そういう気持ちが宿った。
ロバートは気絶した外人を
起こして仲間に逃がした。
そしてまた普通に歩いた。
少し歩くと道場へついた。
蓮「たのもー」
完全な日本語で中に入る。
外人達は驚いていた。
中には柔道着を来た人が
たくさんいた。
柔道?ブラジルも柔道?
柔道が流行りかと思った。
蓮「ここで柔道ですか?」
橋本「いんや。柔術や」
蓮「グレイシー柔術?」
橋本「グレイシーの真似を
している柔術って感じかな
ブラジル柔術って感じや。
まぁ高専柔道ってところ」
蓮「サブミッションかぁ。
ここで関節の勉強です?」
橋本「そう。柔法の勉強や
柔法も時には必要やねん」
蓮「さっきのやつら・・・
もしかして柔術ですか?」
橋本「そうやな。柔術や。
日本の柔術とは違うけど」
蓮「そうなんですか?」
橋本「日本の柔術は合気系
合気柔術を言うねんや」
蓮「インカはどっちです?
インカも柔術あります?」
橋本「インカは合気柔術。
ブラジルの柔術は関節技。
俺はそう捉えてるけどね」
蓮「俺は関節の方です?」
橋本「うん。関節の方やね
まぁ強くなるのには最も
手っ取り早いからねぇ」
少しすると責任者である
感じの50代の人が来た。
そして奥へ案内された。