稲田「すげぇな。おい・・
神戸連合の赤井さんまでか
そんでインカの神王まで」
蓮「そういう経験をして
羅針の総長を張っていると
羅針のメンバーって気合が
入っているっていうか・・
なんか違う気がするんです
総長がいた時とは違って
なんか軽い感じなんです」
稲田「まぁ。そうやろなぁ
四神とも戦って勝ち目ない
喧嘩もやってたら・・・
経験値が全然違うよなぁ。
俺よりも格上多いしなぁ」
蓮「総長は格上ですよ。
総長は神戸連合クラスです
赤井さんとかと同じような
位置にランクしてますよ」
稲田「それは言い過ぎや」
蓮「いえ・・・同じですよ
総長という椅子に威張って
座ってなかったですから。
まだ1年あったのに・・・
総長はロバートとの約束を
守って俺に譲りましたよ。
引退する時に俺に言ってた
言葉も今ならわかるんです
俺がここで約束守る事を
見せられんかったら蓮も
約束守れないんや。
俺はロバートと約束した。
それは阿部さんも聞いてた
約束を守れるから総長や。
ってのが今ならわかります
赤井さんにしてもロバート
にしても皆そうなんです。
俺にとって最も影響力を
与えてくれたのは総長です
だから最後に俺の実力って
いうのも知って欲しかった
稲田総長のおかげで俺は
ここまで成長できました」
稲田「蓮・・・」
蓮「6代目が残してくれた
羅針を俺はたった半年程度
で終わらせてしまいました
それは本当にすみません。
俺にはできませんでしたが
8代目がやると思います。
羅針には一定の敬意を払い
距離をおこうと思います」
深く総長に頭を下げた。
稲田「卒業式が終わってな
滝からも連絡あったんや。
7代目も限界ですって」
蓮「えっ?7代目です?」
稲田「あぁ。そうや・・・
まだ8代目やないってよ」
蓮「なんでなんですか?」
稲田「さぁな。わからん。
俺は引退した身やからな。
ただ滝は滝で悩んでるわ。
7代目を維持するのにな。
羅針に蓮が必要なんやろ」
蓮「俺が・・・必要?」
稲田「その辺りは滝に聞け
それじゃあ俺はもう帰るわ
就職の準備もあるからな。
じゃあな。蓮。お前はもう
俺を超えているからな」
総長はそう言って帰った。
最後に俺を認めてくれた。
その時何故か悲しくなった
もう甘えていられない・・
大事な先輩が卒業をした。
俺は取り残された気がした