季節ももう3月に入る。
3年生の卒業を迎える頃。
蓮「瀬戸。教えてくれや。
俺は強くなってるんか?」
瀬戸「なんや。お前・・・
いきなり気持ち悪いなぁ」
瀬戸の教室で待っていた。
蓮「いや・・疑問やねんや
実践してへんからさぁ」
瀬戸「格段に上がってるわ
長拳で打撃威力は上がるし
太極拳で体はキレて動くし
打撃に関してはプロ級や」
蓮「そうなんかなぁ?」
瀬戸「あのよ。俺は今内藤
副会長の卒業式の為によぉ
色々やる事があるねんや。
卓に色々聞いてくれや」
蓮「そう言えば卒業式か。
そっか・・・副会長は3年
やから卒業なんやなぁ~」
瀬戸「去年から2年間も
ロバートの補佐をやって
きた人やからなぁ・・・
最高の卒業式にしたらな」
蓮「そういえばそうやな。
もう3年って学校来てない
しなぁ。いつ卒業式?」
瀬戸「明後日や・・・」
蓮「えっ。もうすぐやん。
それって瀬戸も出るん?」
瀬戸「生徒会は全員出席や
当然俺も出るわいや」
蓮「俺も出れるんかな?」
瀬戸「お前は関係ないやん
まぁでも・・来たかったら
来てもいいと思うけどな」
蓮「じゃあ俺も行くわ。
あの副会長関係のなかった
俺にも優しくしてれたし」
瀬戸「お前よく来てるよな
まぁ副会長も喜ぶやろ。
じゃあ席は用意しておくわ
仮入部で提出しとけよ」
蓮「はーい。提出するわ」
卒業式に出させてもらう。
そんなに卒業式に出たい訳
ではないのだがロバートと
瀬戸がいたから出たかった
この2人と一緒にいたら
どんなにつまんない事でも
大きくするからおもしろい
だから近くにいたかった。
その日の放課後に俺は
生徒会室へ立ち寄った。
中からは声が聞こえてくる
だからぁ~。違うって。
これで正解じゃないの?
そこだと失敗するって。
蓮「緊張するなぁ~・・・
何やってるんやろうか?」
扉を2回ノックして入る。
深々と頭を下げて入った。
蓮「失礼しますっ!!あれ?
あれっ!?遊んでますか?」
1年と2年に別れていて
黒ヒゲ危機一髪をしていた
しかもなぜか真剣だった。
話を聞くと卒業式の後の
片付けの担当を決めていた
しんどい方か楽な方か・・
そんな事で・・真剣に・・