第708話 初動作

2014年11月2日日曜日

第26部-インカの智-

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蓮「膝に力を入れない理由
をちゃんと教えてくれや」

瀬戸「あ~。そうやなぁ。
正しい表現をするとやな
膝の力を抜く感じやねん。

膝に力を溜めとったら足先
からの力が伝わらんし初歩
の動作が遅れてしまう」

蓮「そうか?たいした差が
つくほどやないやろ?」

瀬戸「いや・・全然違う。
近距離で考えてみろや。

静から動への一瞬での動き
に対応なんてできへんぞ」

蓮「どんなんなんや?」

瀬戸「軽く見せてやろうと
言いたいけどもなぁ・・・

これはロバートの恐怖を
知ったほうがわかるねん。
ちょっと呼び出すかなぁ」

蓮「えっ?ちょっと・・」

瀬戸がロバートを呼び出す
ロバートが来ることになる

待ってる間に緊張をした。

蓮「なぁ・・・」

瀬戸「あん?なんや?」

蓮「怖いねんけどや・・・
ロバートの強さってのが」

瀬戸「かけら程度やろ?
本当の恐怖をもっと知れ」

そしてロバートが来た。

橋本「こんにちはぁ~。
俺は何をしたらいいの?」

瀬戸「あー。お疲れです。
野田に膝の力を抜く事を
教えてやってほしいです。

わかってないみたいなんで
ロバートの初動作の恐怖を
味わわせてやって下さい」

橋本「俺の初動作をか?
よーわからんけどやるわ」

瀬戸「じゃあ野田。対峙や
とにかく動きを避けろよ」

蓮「おう・・・はい・・」

めっちゃ怖かった。
対峙しただけで怖かった。

橋本「じゃあ行くよ~」

蓮「えっ?うわっ・・・」

橋本「いてて。避けてや」

蓮「いや・・・えっ?
なにがどうなったんや?」

間合いを少し取っていた。
そこから俺に体当たりを
仕掛けてきたのはわかる。

ただ反応ができなかった。
いつ動いたのかわからない

気づいたのは動いてから。
ぶつかると思った時だった

瀬戸「じゃあもう一回や。
次はちゃんと避けろよな」

もう一回対峙してみた。
少し前かがみになったり
フェイントをかけてくる。

蓮「うわっ・・・ふ~」

そのフェイントに騙される
そして・・・次の瞬間に。

蓮「ぐわっ・・・いてぇ」

橋本「しっかり避けてや」

また反応ができなかった。
さっきと全く同じだった。

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