蓮「膝に力を入れない理由
をちゃんと教えてくれや」
瀬戸「あ~。そうやなぁ。
正しい表現をするとやな
膝の力を抜く感じやねん。
膝に力を溜めとったら足先
からの力が伝わらんし初歩
の動作が遅れてしまう」
蓮「そうか?たいした差が
つくほどやないやろ?」
瀬戸「いや・・全然違う。
近距離で考えてみろや。
静から動への一瞬での動き
に対応なんてできへんぞ」
蓮「どんなんなんや?」
瀬戸「軽く見せてやろうと
言いたいけどもなぁ・・・
これはロバートの恐怖を
知ったほうがわかるねん。
ちょっと呼び出すかなぁ」
蓮「えっ?ちょっと・・」
瀬戸がロバートを呼び出す
ロバートが来ることになる
待ってる間に緊張をした。
蓮「なぁ・・・」
瀬戸「あん?なんや?」
蓮「怖いねんけどや・・・
ロバートの強さってのが」
瀬戸「かけら程度やろ?
本当の恐怖をもっと知れ」
そしてロバートが来た。
橋本「こんにちはぁ~。
俺は何をしたらいいの?」
瀬戸「あー。お疲れです。
野田に膝の力を抜く事を
教えてやってほしいです。
わかってないみたいなんで
ロバートの初動作の恐怖を
味わわせてやって下さい」
橋本「俺の初動作をか?
よーわからんけどやるわ」
瀬戸「じゃあ野田。対峙や
とにかく動きを避けろよ」
蓮「おう・・・はい・・」
めっちゃ怖かった。
対峙しただけで怖かった。
橋本「じゃあ行くよ~」
蓮「えっ?うわっ・・・」
橋本「いてて。避けてや」
蓮「いや・・・えっ?
なにがどうなったんや?」
間合いを少し取っていた。
そこから俺に体当たりを
仕掛けてきたのはわかる。
ただ反応ができなかった。
いつ動いたのかわからない
気づいたのは動いてから。
ぶつかると思った時だった
瀬戸「じゃあもう一回や。
次はちゃんと避けろよな」
もう一回対峙してみた。
少し前かがみになったり
フェイントをかけてくる。
蓮「うわっ・・・ふ~」
そのフェイントに騙される
そして・・・次の瞬間に。
蓮「ぐわっ・・・いてぇ」
橋本「しっかり避けてや」
また反応ができなかった。
さっきと全く同じだった。