それからまた2週間後。
瀬戸「あ~前回どこやろ。
どこで話が終わったっけ?
もう忘れてきたわ」
蓮「肘と膝やねんけど」
瀬戸「あ~。そうやったな
じゃあそっから教えるか。
肘には使い方が色々ある。
肘を柔らかく使えば手首も
柔らかく使えてくるねん」
蓮「あれ?前と違うけど」
瀬戸「前のはただの力学や
力学は前回で全部言った。
今日は使い方に入るねん」
蓮「あぁそうなんかいや」
瀬戸「手首は左右2方向。
肘は上下と内側の3方向。
肘でコントロールをして
手首を使って調整をする」
蓮「調整ってなんや?」
瀬戸「その時したい行動。
例えば腕を掴んだり殴って
しまってもいいねんや。
ちょっと実演してみるか」
瀬戸と対峙して向き合った
瀬戸「太極拳のスピードで
俺にゆっくり打って来い」
ゆっくり瀬戸にパンチする
パンチしている腕に横から
瀬戸は一の腕を横から当て
そのまま横になぎ払った。
瀬戸「お前のパンチの軌道
のななめ下に肘をおいて
支点にしてそこから外に
回しこんだだけやねんな。
それだけで力を払えるねん
回しこんだ時に手首を返し
腕をとって押すか引くかの
力学にもっていってもいい
もしくは払いのけそのまま
の流れで正拳突きでもいい
その時も肘の動きが重要。
だから肘も膝も動きは隠す
肘と膝の使い方は秘伝や」
蓮「なんでなん?」
瀬戸「わかってしまうから
合気道や柔術の秘密とかも
肘と膝にあるねん。だから
少しダボダボの服で隠す。
動きが見えないようにな」
蓮「はぁー。そうなんか。
でも膝について聞いてない
肘しか聞いてないけどさ」
瀬戸「基本的には一緒や。
少しだけ違う部分がある。
膝に力は溜めないこと。
膝で相手を蹴る時以外はな
俺は膝を痛めたくないので
なるべく膝蹴りはしない」
蓮「膝蹴りはよくするなぁ
やっぱり強力な技やしな」
瀬戸「素人相手やったら
いいけど潰し方を知ってる
レベルの相手になったら
膝蹴りはやめた方がいい」
蓮「怖いねん。その発言」
瀬戸「まぁ膝を壊したらな
攻撃に威力はなくなるねん
踏ん張れないし立てない。
それだけリスクがあるねん
膝蹴りを打つってことは」
膝蹴りについて注意された
危険という事を言われた。