第706話 腕の共通点

2014年11月1日土曜日

第26部-インカの智-

t f B! P L
教室へ戻る時に考えてた
なぜあんなに怒ったのか。

それがわからなかった。

橋本「あれ?野田君?
今日は明の日じゃないの?
もう今日は終わったん?」

蓮「あっ。お疲れさまです
実は怒らせてしまって」

ロバートと廊下で出会った
怒らせてしまった事を話す

橋本「ふーん。なるほどね
明が怒るのも無理ないかな
肩が全てじゃないからね」

蓮「そんなつもりはなくて
言ってたんですけどね」

橋本「もし肩を怪我してて
相手と戦う事になったら
野田君はどう戦うのかな?
明が怒る理由はそこやわ」

蓮「えっ・・・それは」

突然の質問。返事に困った

蓮「怪我してても殴ります
怪我は理由になりません」

答えに自信があった。
しかし・・・否定された。

橋本「それはただのバカ。
そういうのは嫌いやない。

でもそんな選択肢はない。

負けた時の理由を自分で
作っておきたいだけやん。

肩に衝撃を与えずに打突を
打つようにすればええよ」

蓮「あっ・・・」

橋本「肩は開いてもいい。
肘を固めて当たった瞬間に
肘の力を抜き衝撃を逃がす

肩を入れてないとダメ。
って言われてるとそういう
考えに辿りつかへんやん。

怪我が理由にならないって
いうのは怪我してなくても
しっかり打撃ができるから
理由にならんってことや」

蓮「そういうことか・・・
なるほど・・深いですよ」

橋本「勘違いしてるなぁ。
こっから深くなるんやで。
明にまた教えてもらって」

ロバートは通り過ぎてった

蓮「お疲れ様でしたっ。
ありがとうございました」

それから2週間考えた。
腕を振り回して力点と
支点と作用点を考えていた

肩を上下に振ると腕が動く
肘を曲げると一の腕が動く
手首を動かすと手が動く。

蓮「こういう事やろうなぁ
でもなぁ・・ん?待てよ」

そしてあることに気づいた
それは最も単純なこと。

蓮「関節が・・・3つある
手首と肘と肩の3つなんか
あれ?ってことはやなぁ。
関節全部大事なんかなぁ」

手首と肘も肩も関節だった

俺に怒っていた理由は2つ

関節を無視して部分だけを
言ってたから怒っていた。

その中でも作用点の肩を
大事にしていたから。

支点で力を伝えるのに
その支点である肘を無視
してしまってたからだった

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