第705話 瀬戸の怒り

2014年10月31日金曜日

第26部-インカの智-

t f B! P L
瀬戸「いや全然違うな。
野田の言っているのは
打撃が当たる前の事や。

衝撃が起こるのは殴った
瞬間に生まれるねんや。

その時に反作用が起こる
手から肩へ力がかかる。

だから肩をしっかり固め
閉めるようにして打つと
作用点が固まるとなる。

作用点が固まっていると
力は支点にかかってくる

それでこっから派生する

支点も固めてると全ての
力が力点にかかる。

手にかかる負担は大きい
衝撃力が全て相手に行く

その分手を鍛えてないと
折れたりすることもある

支点を固めずに曲げると
肘で衝撃を逃がせる。

その分衝撃は落ちるけど
十分なダメージを与える
ことができるねんや

そして手にかかる負担は
少ないから手は折れない

こういうことやねんな」

蓮「わかるような・・・
わからんような感じや。

肩を入れて打ったら
パンチは痛くなるって
いうのは教えてもらった
事があるねんやけどな」

瀬戸「作用点を固めてる
それと同じことやねん」

蓮「でもそんな難しく
言わずに肩を入れて打つ
とか言ってくれたほうが
わかりやすいねんけど」

瀬戸「それでわかるほど
お前に理があるんかいや

じゃあ肩を入れてパンチ
を俺に打ってみろや」

蓮「わかったわ」

俺は肩を入れて瀬戸の肩
に全力でパンチを打った

俺には手応えがあった。

蓮「どうや?」

瀬戸「なんや?それは?
肩を入れるって表現やと
お前は肩を内側に入れて
打っただけやないかぁ」

蓮「えっ・・ちょっと」

瀬戸が俺の肩を殴る。
大きく吹っ飛ばされた。

瀬戸「いいか。このバカ
今は理を教えてるねんや
答えを教えてないねんや

野田が応用効かせられる
んなら答えだけ言うてる

肩を入れて打つと教えて
お前は何でも打突系統に
肩を入れるんかいや?

しかも・・しょうもない
肩を内側に入れるだけや

肘と手首はフリーやんけ
肘と手首を無視すんな」

蓮「悪い。調子のった」

瀬戸「今日は終わりや。
気分悪いからな。この
2週間で考えておけ」

その日の講義は終わり。
早めに講義が終わった。

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