蓮「じゃあ瀬戸達は空手も
なんかやってるんか?」
瀬戸「取り入れてるよ」
蓮「極真か?正道会館?」
瀬戸「いや。松濤館空手。
平安の型を全部入れてる」
蓮「空手って言えば極真か
正道会館やないんか?」
瀬戸「それが訳ありやねん
最初は極真のはずやった」
蓮「何があったんや?」
瀬戸「極真にバカにされた
内家拳も外家拳も全部な」
蓮「内家拳?外家拳?」
瀬戸「それはまた後でな。
まぁ武術を否定されたんや
極真の人達にな・・・」
蓮「まさか大山倍達に?」
瀬戸「いや。そこの生徒と
指導者達にバカにされた。
極真は型を重視してない。
フルコンタクトやって」
蓮「打ち合いで有名やしな
まぁそんなもんやない?」
瀬戸「それやったらいいや
型を無視するなら用はない
それにやっぱりなぁ・・・
ロバートをバカにしたんが
許せへんかったしなぁ」
蓮「そうやろうな・・・」
瀬戸「正道会館も同じや。
同じように冷たかったわ。
空手をバカにするなよって
言われてしまったんよな。
バカになんてしてへんのに
型が全てって言ったのに」
蓮「バカにしてると思う。
型が全てって言われたら」
瀬戸「もう空手やってる人
は全員嫌いになったもんな
それで空手は無視するって
言った時に最後にもう一つ
有名な空手があったんや。
それが国際空手の松濤館」
蓮「国際空手って?なんか
わからんけどすごいやん」
瀬戸「そこの人がなぁー。
最初に否定せんかってん。
中国武術を肯定したんや」
蓮「へぇー。すげぇなあ」
瀬戸「それで頭を下げて
空手を教えて欲しいので
型を見せて下さいって
一言を言ったんや。
それから見せてもらって
平安の型を全部盗んだ。
それから俺達は平安の型を
空手として取り入れてん」
蓮「そうなんかいや・・・
もしその人が教えてくれて
なかったらどうしてた?」
瀬戸「空手を否定してた。
頭が固い連中と扱ってる」
蓮「あー。なるほどなぁ」
瀬戸「俺達は松濤館やねん
縁があったのが松濤館や。
極真と正道会館には単純に
縁がなかっただけやねん。
ただそれだけのことやな」
蓮「大人な考え方やなぁ」
瀬戸に感心してしまった。
全部が正解だと思ってきた