第699話 戒めの全て

2014年10月28日火曜日

第26部-インカの智-

t f B! P L
瀬戸「じゃあ次に行くぞ。
自分が全てだと思うな。」

蓮「全てと思うなって?」

瀬戸「基礎をしっかりして
ある程度実力がついてると
自分に酔ってしまいがちや

自分の強さに集まってくる
連中も増えてくるやろう。

そして言う事も聞くやろう
そうなると自分が全てやと
勘違いしてしまうねんや」

蓮「あー。なるほどねー。
思い当たるふしがあるわ」

瀬戸「じゃあ次に行くぞ。
本気の人の邪魔をするな」

蓮「邪魔なんてしません」

瀬戸「なんでもええねん。
真剣に何かをやっている人
の邪魔はするなって事な」

蓮「ほいほい。」

瀬戸「これが戒めの3つや
守れるかどうか決めろや」

蓮「あれ?そんだけか?」

瀬戸「少なくてええねん。
多かったらややこいだけや
そういうのもわかってる」

蓮「やっぱりインカは強い
簡単にまとめてるよなぁ」

難しい言葉を難しいままで
言ったりするのは頭が悪い

難しい事を簡単に説明して
大事なポイントを逃さずに
簡単な言葉で伝える。

それが頭のいい人になる。

蓮「それやったら守れる。
誓うわ。その戒めを守る」

瀬戸「わかった。聞いた。
じゃあ次の説明に行くわ」

蓮「軽いな。おい」

瀬戸「敢闘賞なんてない。
勝利か敗北かの2つだけ」

蓮「一気に変わったな」

瀬戸「ここからは気持ちの
問題やねんやんか。

それでや。よくやったとか
頑張ったとかは認めない。

勝ったら素直に喜べ。
負けたら悔しがれ。

終わった後に文句を言うな
文句を言うなら棄権しろ」

蓮「おぉ。確かにな」

瀬戸「じゃあ次やぁ~。
見えなくなるまで心は残せ
つまり残心ってことやな」

蓮「なんや?それって?」

瀬戸「気を抜かないって
いうことやねんけどなー。

柔道やってた時言ったやろ
一本とるまでは集中しろと
ロバートが言ってたやん」

蓮「あー。言ってたなぁ。
一回気が抜けたらふたたび
気が戻らないからって」

瀬戸「もうそれがそうや。
気を抜いていいのは相手が
見えなくなってからやな」

張り詰めていた緊張の糸が
切れると集中していた分の
反動で力も全て脱力する。

そうなってしまうと・・・
集中力を取り戻せないため
何もできずに不覚をとる。

不覚をとらないためにも
残心は必要だという事だ。

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