第693話 上達と下達

2014年10月23日木曜日

第26部-インカの智-

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瀬戸「じゃあ今日は最後に
上達と下達を教えようか」

蓮「なんや?下達って?」

瀬戸「物事を習ってるとな
誰だって必ず成長するねん

ただ、同じ事を学んだのに
成長の差が出てくるねん」

蓮「才能の違いやろ?」

瀬戸「それは否定できない
だけど賛成もできへんかな

ロバートが否定して見せた
多少の差はあるけどインカ
は全員並んで実力がある。

その差は何かと言われたら
理をどれだけ持ってるか。

そういう答えになってる。
だから才能なんかじゃなく
どれだけ理解が早くて基礎
と基本を固めてその全ての
理を変換して応用してるか
と言う事で差が出てくる」

蓮「うーん。難しいなぁ」

瀬戸「例えばそうやなぁ。
バスケットが出来る人は
ハンドボールのドリブルが
出来てしまうのと同じや」

蓮「すっげぇわかりやすい
なに?その完璧な例えは」

瀬戸「バスケで学んだ理を
同じように持っていくだけ
ボールの大小はあるけれど
少し修正すればできるし」

蓮「ふむふむ。なるほど」

瀬戸「それを大きく変換が
できればできるほど応用が
聞いてなんでもできる」

蓮「ロバートはそれが異常
なぐらいな人って事か?」

瀬戸「その通りや。あの人
は応用じゃなくて発展まで
するから計りきれへんし。
そうなるには下達ではダメ
上達ができないとあかん」

蓮「どうすればいい?」

瀬戸「基礎を知って固める
そして基本を身につける。
それから技に取り組む。
これが上達者の取り組みや

これに反抗をしている下達
は基礎と基本を無視して
小手先の技を知りたがる。

結果基礎と基本がないから
技を活かす事ができない」

蓮「ふーん。確かになぁ。
建築と一緒な感じやな」

瀬戸「そう建築と同じや。
しっかりとした基礎の上に
家を建てないとすぐ崩れる

基礎ってのは見えないから
わからないんだよなー」

蓮「そういうことか・・・
なるほど。今わかったわ」

基礎は地味で目立たない。
だから省きがちになる。

目に見えない部分だから
こそどうしても頑張れない

理があればわかるんだけど
理がなければ気づかない。

重要性も技の成り立ちも。

しかし理を知った上で基礎
を固めて基本を身に付ける

固めた分だけ技が活きる。
結論はそういうことであり
急がば回れってことだった

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