蓮「わかってしまったわぁ
インカの謎めいた結束力」
瀬戸「全ては誰かの為や。
けっこう単純な答えやろ」
蓮「まぁ言われたらなー。
言われないとわからんな」
瀬戸「じゃあ次教えようか
相手との戦い方について。
戦いの結論を教えておく。
相手の心を折ってしまえ」
蓮「心を折るって?」
瀬戸「諦めさせるって事。
立ち直れない感じにする」
蓮「あー。なるほどねぇ」
心を折るというのはきつい
相手の戦意を失くすから。
圧倒的な力の差の前には
ひれ伏すしかないからだ。
しかしそれが勝負の世界で
最も早い決着方法でもある
最も難しい決着方法だけど
インカはそれを心がけた。
瀬戸「心を折るってのは
2種類の折り方があるねん
ひとつは何もさせない事。
もうひとつは得意分野に
付き合って相手に勝つ事。
このどっちかで勝つねん」
蓮「インカはどっちや?
どっちを主にしてる?」
瀬戸「それは各自で違う。
ただみんなだいたいがなぁ
タイマンやったら後者で
複数相手なら前者やな」
蓮「やっぱりそうなるか。
理っていうのが合うなぁ」
瀬戸「そうなってしまう。
後の事を考えてるとな」
タイマンは1試合で終わる
複数相手は終わりがない。
ペース配分の違いがある。
喧嘩をわかってるやり方だ
瀬戸「じゃあ次に縛りやな
戦い方には制限があるねん
ルールと思ってくれや」
蓮「ルールがあんのか?」
瀬戸「どんな世界でもある
ルールっていうのは大事や
ノールールにしてしまうと
不当な暴力が正解になる。
間違った事が正解になると
人は答えを失うねんや」
蓮「なんか難しいなぁ。
でも・・・うん。わかる」
喧嘩で例えればわかり易い
喧嘩と言うのはノールール
のようでルールがある。
それは殴り合っている2人
の気持ちの問題なだけだ。
殺そうと思って殴ってない
ただの力比べだったりする
だから意味も無く喧嘩する
意味が無いのに戦ってる。
どっちが強いか比べるだけ
意地と意地のぶつかりあい
もしそこでタイマンの邪魔
をしたらルールが破られる
それを正当化してしまうと
そういった間違いが生まれ
間違いが正当化される。
そうなると答えを見失う。
自分軸が崩れ見失ったまま
になり自己が壊れていく。
そうさせない為のルール。
そう言われるとわかった。