瀬戸「ロバートが俺達にな
武術を通じて俺達に教えて
いる大事な思想があるねん
それは人間教育やねんや」
蓮「人間教育やと？」
瀬戸「あぁ。そうやねん。
ロバートが目指してるのは
誰にでもできる成功法則と
人間思想の確立やねんや。
だから俺達もそこを目指す
その為のアムリタ教典や」
蓮「おいおい。マジか」
瀬戸「あぁ。全員マジや。
人生を豊に暮らす為にもな
後悔をしない人生を俺達が
選べる力をつけれるように
色々教えてくれてるねん」
蓮「確かに・・そうかも」
ロバートに触れるとわかる
あの人にはなぜか癒される
瀬戸「インカはロバートの
事を支えたいねんやんか。
ロバートの負担を少しでも
減らせるための力も欲しい
その為に俺達は努力する」
蓮「マジかいや・・・」
全てはロバートの為に・・
ロバートに認めてもらって
一緒にいる為って事だった
これほどの器を持った連中
が１人の人の為に動いてた
そしてロバートは全員の為
に色々時間を割いていた。
それはアムリタ教典を１人
で全て仕上げた事だったり
影でそうやって時間を使い
表には出さずに素振りも
見せずにやったりする。
そういう行動が嬉しかった
その行動に報いたかった。
気持ちで何か繋がっていた
羨ましいぐらいに・・・
瀬戸「じゃあさっきの質問
に答えよう。なぜ混合拳法
になるっていうことやな」
蓮「あぁ・・・うん」
瀬戸「お前は今まで学校で
どんな授業を学んできた？
国語だけをやってきた？」
蓮「いや。数学や英語とか
社会とか習ってきたけど」
瀬戸「それと同じことや。
国語だけを学んで来てもな
偏った人間になるだけや。
色々な事を学ぶ事で人間は
色々社会を知っていくねん
それと同じことをやってる
俺達は太極拳がベースや。
他にも別の科目を学ぶねん
そうやって武術の弱点を
克服して補っていくねん」
蓮「あー。そっかぁ」
瀬戸「学問は教育やからな
理を合わせる頭の教育と
理を実行できる体の教育で
強い心を作り出すねんや。
それは全て人間の教育や。
勝ちにも当然こだわったり
人の上に立つ資格も作る。
逃げる選択肢を最後にして
どう戦うかを考えさせる。
言ってもわからへんやろ？
だから見せるし経験させる
それがもっともわかるのが
武術であって理やねんや」
俺はこの時に思った。
武道で精神を学ぶってのは
こういう事なのかと思った
