第688話 衝撃理論

2014年10月18日土曜日

第26部-インカの智-

t f B! P L
瀬戸「武は学問ってことと
理に合わせる事は教えたな
じゃあ今日は衝撃理論や」

蓮「なんや?衝撃理論て」

瀬戸「野田はビリヤードは
やったことあるか?」

蓮「まぁ少しぐらいなら」

瀬戸「そうか。なら早い。
球の上を突くと衝突した時
に白球は一緒に転がる。

球の中心を突くと白球は
衝撃を球に伝えて止まる。

球の下を突くと白球は衝撃
を与えた後に戻ってくる」

蓮「いや・・・そんなに
詳しくは知らないねんや」

瀬戸「じゃあ覚えておけ。
そういう風になるねんや。
この理論を打撃で捉えると
どうなるかはわかるか?」

蓮「全くわかりません」

瀬戸「ちょっと試すかな」

蓮「えっ・・・?俺で?」

俺の肩を殴るという事だ。
そうしないと衝撃の違いが
わからないという事だった

瀬戸「まずは球の上を突く
それをパンチで言うと」

肩パンチを振りぬいた。
これは普通の衝撃だった。
なので痛さは分かる。

瀬戸「じゃあ次に球の中心
を突くとすると・・・」

肩にパンチを打ちつけた。
痛みがジーンと広がった。

瀬戸「最後に球の下を突く
それをパンチで言うと」

肩パンチの後に拳を引いた
さほど痛くはないけれども
肩に痛みが残っていた。

瀬戸「何かわかったか?」

蓮「痛みが全部違う・・」

瀬戸「そう。全部違うねん
力の伝え方が違うねんや」

蓮「力の伝え方?」

瀬戸「衝突した瞬間の力が
お前に伝わる刹那の瞬間に
手を振り切ると瞬間的には
痛いけど痛みは残らない。

止めると瞬間的に痛いけど
痛みも少し残す事ができる

引くと瞬間的に痛くはない
だけど痛みは残るって事」

蓮「でもそれがなんなん?
どう意味があるんかな?」

瀬戸「打撃の技術によって
使い分けることができる。

振りきるのは大技系統。
止めるのは中技系統。
引くのは小技系統やな」

蓮「大技とかって何?」

瀬戸「お前・・・まさか
そっからの説明なんか?」

蓮「うん。聞きたいしな。
技に対する考え方とか」

瀬戸「お前。面倒くさいな
それぐらいわかるやろが」

蓮「わからん人もおるやん
そんな人には困るからな」

瀬戸「はぁ・・わかった」

技の違いを説明してもらう
これがとても大事な事だ。

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