第687話 智の部分

2014年10月17日金曜日

第25部-インカの武-

t f B! P L
橋本「自己の基礎を鍛える
事は全て鍛錬っていうねん
技を磨く事を練習と言う。

でもウチは全て鍛錬と言う
決まった形の練習ってのが
無いから鍛錬としている」

蓮「じゃあ全部鍛錬ですか
自己を鍛えることだから」

橋本「そう認識してくれ。
その方が真剣になれるし」

帰ってからまた練習をする
騎馬式がメニューに増えた

この騎馬式はすごかった。
呼吸法でバランスが変わる

少しでも乱せば体の重さが
全身にかかってくる。

そうすると疲れてしまう。

だから呼吸を乱さないよう
しっかり集中して立つ。

勁と気の流れを体で感じる
基本姿勢の感覚がわかった

それから2週間が過ぎた。
習い始めてから3ヶ月。

基本と基礎だけを固めた。
もう考えなくても動ける。

体が覚えていてくれた。

この3ヶ月の間には他にも
瀬戸による勉強があった。

その勉強があったからこそ
俺は道を踏み外さなかった

体の力学や武術の理に道徳
合わせるだけの智力が必要

その智を手に入れるために
頭の使い方が必要だった。

学校で学ぶ勉強が基礎だ。
だから学校で授業を学ぶ。

いい成績をとる為じゃない
頭をより多く使うためだ。

それも最初は非常識だった
だけどその非常識もわかる

俺も非常識になりつつある
もちろん常識も持ったまま

常識と非常識の混合が武術
それがインカであった。

少し前にさかのぼって話す

インカの考えの答えであり
ロバートが創設した道場。
冠位明稜帝の智の部分を。

その前にひとつだけ・・・
武を学ぶ者は知ってほしい

智なき武道は不完全だ。
空手でも柔道でも全てそう

智を合わせる事を教えない
武道が今では主流になった

力に頼る格闘技が主体だ。
それはまだ不完全である。

智を合わせれば体重が軽く
ても技法で体重も増やして
体を重くする事もできる。

それが本来の武術なんだ。
それをここで伝えたかった

その為に智の部分も話す。
武術は学問と言ったことを
肝に銘じておいてほしい。

それでは3ヶ月前に戻る。
視聴覚室での出来事に戻る

第25部-インカの武- 完

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ