第686話 練習と鍛錬

2014年10月16日木曜日

第25部-インカの武-

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橋本「騎馬式は疲れた?」

蓮「はい。なめてました。
最初は楽だったんですけど
すぐ体に震えがきました」

橋本「ははっ。なめてたか
みんな最初はなめてたな。
明も卓も嘆いてたからな」

蓮「えっ?そうなんですか
あの2人も嘆くんです?」

橋本「小学生入った頃かな
止めたいって嘆いてたな」

蓮「小学生の時なんですか
めっちゃ昔の話ですやんか
でもあの騎馬式ってのは
どんな効果があるんです」

橋本「騎馬式の効果か?
勁と気の流れを体で感じる
基本姿勢やねんけどな」

蓮「そういえばさっき子供
に丹田に気を集中するって
言われたんですけど意味が
わからなかったんです」

橋本「丹田っていうのは
へそから9cm下の部分。
別名が重心の部分やけど」

蓮「へぇ。なるほどぉ。
気を集中するってのは?」

橋本「気を集中するって
よりも意識を集中するって
事の方が正しいかもなぁ」

蓮「意識を集中する?」

橋本「そうそう。全身の力
を抜いて目を閉じて呼吸を
した時にへそから少し下の
部分に空気を溜めゆっくり
吐くようにすればわかる」

蓮「なんか難しいな」

言われた通りにやってみる
目を閉じて力を抜くと周り
の音がよく聞こえてきた。

へその下に送るようにして
呼吸をすると深呼吸になる

そしてゆっくり吐き出した

橋本「いいよ目を開けて」

目を開けた時に現実に戻る
少し悟りを開いた感じだ。

蓮「すげぇ。落ち着いた」

橋本「呼吸法のひとつや。
焦った時によく深呼吸しろ
って言うやろ?それや」

蓮「深呼吸って大きく息を
吸い吐くと思ってました」

橋本「はははっ。まぁな~
先生が呼吸法を知らんから
そうとしか言えないねん。
丹田に溜めて吐けばいい」

蓮「少し意識もできました
これが丹田に集中するって
ことなんですねぇ~」

橋本「まぁそうやなぁ。
騎馬式は丹田が中心やから
そこから体全体に血が巡る
ように意識して立つねん」

蓮「ボーッと立ってるの
ではなくて意識ですね」

橋本「そこから始めよう。
まだまだそれは浅いけど」

蓮「浅いんですかぁ。
まぁ今はしょうがないです
またしばらく練習します」

橋本「練習とは呼ばない。
それは鍛錬っていうねん」

蓮「鍛錬・・・ですか?」

練習と鍛錬の違い・・・
その認識が大切だった。

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