第675話 型の意味

2014年10月5日日曜日

第25部-インカの武-

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瀬戸「全然ダメやなぁ」

蓮「えっ?あかんのか?
どこを間違ったんやろ?」

村田「間違ってはないねん
別に間違ってもええねん」

村田と瀬戸に会っていた。
2人と公園で話をしていた

村田「24式っていうのはな
楊式太極拳の最も一般的な
型を24つにまとめた演舞や

つまり型の意味を考えずに
演舞しててもそれは無駄」

蓮「型の意味って?」

瀬戸「自分で考えるねんや
この動作はどんな意味で
こうやって動くんやろと」

蓮「え~。わからんわ。
意味を教えてくれや」

瀬戸「あかん。教えない。
教えてもらうのが当たり前
とか勘違いはすんなよな。
甘い考えは捨ててしまえ」

2人はかなり厳しかった。
俺が何も知らなかったから

それはロバートの教育法だ
まずは考えさせるという事

答えを自分で見つけさせる
間違ってもいいから自分で
自分の答えを見つけさせる

この時はまだ知らなかった

蓮「ヒントぐらいくれや。
方向性を間違えそうやわ」

瀬戸「ヒントか。そやなぁ
目の前に敵がおると思って
演舞してたら気づけるわ」

村田「あー。そうやなぁ。
めっちゃいいヒントやな」

蓮「敵がいるって?」

村田「相手がどんな攻撃を
してきた時にこの動きは
有効なのかを考えるねん。
ちょっと手本を見せるわ」

村田が少し演舞してくれた

蓮「なにか・・・違うな」

動きは普通に太極拳だった
ゆったりして動いていた。

しかし何かが違っていた。

緩急をつけていたり体の
動き方にキレがついていた

瀬戸「卓の目線を見とけ。
それが最大のヒントやぞ」

蓮「あぁ。うん・・・」

村田の目線を見ていた。
目線は上を見たり下を見て
たりして動いていた。

まるで目の前に敵がいて
戦ってるような感じだった

蓮「あっ。わかったぁ。
シャドーやってるんか」

瀬戸「正解。その通りや」

太極拳をしながら目の前に
敵をイメージして作り出し
太極拳で防御をしていた。

瀬戸「同じ5分程度でもな
結果は全然変わってくる。

野田はひとまずもう動きは
できているからな。次は
想定して動いて修正しろ」

蓮「なるほどぉ。そうか」

少しだけ成長した気がした
言っている事が理解できた

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