瀬戸と腕相撲をする事に。
瀬戸「レディー・・ゴウ」
蓮「えっ?ウソやろ?」
瀬戸と俺の力はほとんど
同じぐらいの力だった。
瀬戸「ほとんど同じやな。
じゃあもう一回やろうか」
もう一回することになった
瀬戸「レディー・・ゴウ」
蓮「・・・えっ?」
バダアアアン。
蓮「いってぇ~!!なんで」
瀬戸「これが力の使い方や
同じぐらいの力でも違う」
一瞬で負けてしまった。
蓮「もういっかいやろう」
そんなすぐに負けた意味が
わからなかったのでやった
しかし何回やっても同じ。
圧倒的な力で負けていた。
蓮「あれ?なんでなん?」
瀬戸「剛に従っただけや。
剛よく使っただけやねん」
次に瀬戸を力で強引に
倒してみろという事だった
瀬戸の服を掴んだ。
その瞬間すぐ手を払われた
瀬戸「どうした?崩せよ」
蓮「ちょっとまてや・・」
瀬戸の服を掴んだ瞬間に
簡単に手を外されてしまう
何度やっても同じ事だった
瀬戸「これでわかったか?
剛を上手に使って柔を断つ
柔を切るために剛は必要」
蓮「おう。わかったわ。
いや。よくわからんけど」
瀬戸「どっちやねんや」
蓮「いや・・・なんか
信じられへんねんやんか。
こんなに簡単に掴んだ手が
外されるっていうのが」
瀬戸「違う部分から別の力
をかけてるからそうなる。
まぁまだわからんでいいよ
色々学問が必要やからな」
蓮「これが武術なんかいや
どうなってるかわからん」
原理がわからなかった。
なぜそうなるのかが・・・
瀬戸「力を否定する訳では
ないねんや。ただ力が全て
って考えでもないねんや」
蓮「それは今わかったわ」
瀬戸「わかりやすく言うと
格闘技は全部力をベースに
した当身の技術やねん。
比較的早く覚えれる即効性
があるのが格闘技やな」
蓮「ええ所だらけやんか」
瀬戸「でもある一定の所で
限界が出て終わるねんや。
年齢重ねるとベースである
力も弱くなってくるしな」
蓮「確かになぁ。そんな所
は俺でもわかる部分やわ」
常識と非常識の話と感じた
格闘技は常識の話。
武術は非常識の話。
最初に聞いてそう思った。