第670話 私利私欲

2014年9月30日火曜日

第25部-インカの武-

t f B! P L
生徒達が着替えて帰る。
その光景が不思議だった

親が迎えに来ていない。

蓮「こんな時間に小学生が
帰るのって危なくない?」

瀬戸「最初はそう思ったな
でもその時間は大事やねん
中学生と一緒に帰るのが」

蓮「それはなんでなん?」

瀬戸「上下関係の繋がりが
大事やねんからや。

年上の存在っていうのは
小学生にとって大事やねん

でも中学生にとったら邪魔
騒ぐしうるさいし迷惑や。

でも一緒に帰ることでな。
責任感もできて話もできる

小学生への教育ができる。
教育を通じて中学生も色々
他人への関心が起きるねん

中学生が小学生を家まで
送るっていうのが使命や」

村田「そうそう。それにな
親が送り迎えしてたらただ
の甘い子供で育つねんや。
そういうのは他の所へ習い
に行ってもらえばええし」

瀬戸「そうそう。ロバート
が親と面接してるもんな」

蓮「親と面接してるん?」

村田「よく面接してるぞ。
申し込みが多いからなぁ。
ほとんど落としてるけど」

蓮「それはなんでなん?」

村田「親の私利私欲がな。
かなりひどいらしいから」

蓮「親の私利私欲って?」

瀬戸「お前アムリタ教典を
うけとったやろ?孝と悌」

蓮「孝と悌って・・・
あっ。親と兄弟のこと?」

瀬戸「俺達は親のために
教えている訳やないねん。

俺らもまだ未成年やからな
子供達とまだ同じ目線や。

子供達に道理を教えたり
先輩や後輩。武術を通じて
学問を教え込んでるねん」

村田「そうなるとな・・・
親が理解をできへんねん。
もし帰りに襲われたらとか
もし。たらが多いねんや」

瀬戸「その時は実践やねん
そこで実践ができんとな。
武術を習う意味が無いわ」

村田「喧嘩ができないとな
スポーツマンなだけやし」

瀬戸「ピンチはチャンスや
物事に対応できなあかん」

蓮「すげぇな。インカは」

喧嘩を否定する連中は多い
格闘技を習っている連中は
たいがい喧嘩を否定する。

いざ喧嘩となった時には
喧嘩のできない人も多い。

弱い部分を補っていた。
それが不良の部分だった。

橋本「おーい。行くぞぉ。
早く着替えてこいよぉ」

ロバートが俺達を呼んだ。
急いで着替えて向かった。

全員で移動して着いた場所
はカレー屋さんだった。

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