第666話 手加減

2014年9月26日金曜日

第25部-インカの武-

t f B! P L
瀬戸「つっ・・・」

瀬戸の体が少し崩れる。
ほんの一瞬の事だった。

右に崩れた所を右足で
強く踏み込んで体勢を
戻して左の崩拳をロバート
の脇腹に当てていた。

ロバートも少しぐらついた
ほんの少し後ろへ下がった

橋本・瀬戸「今やっ!!」

2人は同じ行動をとった。
お互い体当たりで当たった

両者共に下がらなかった。
2人は押し合っていた。

瀬戸が力を抜きロバートが
前に崩れた所を飛びついて
回転して腕ひしぎ十字固め
に持っていこうとしていた

さっきのビクトル式だった

しかしロバートは回転する
前に床に瀬戸を叩き付けた

瀬戸は下から足をからめて
ロバートの首を絞める。

三角締めに入っていた。

その見事な流れから生徒達
から歓声が起こっていた。

沢田「完璧やな。今の明は
完全に詰めきってたわぁ」

魔人さんも褒めていた。
俺には早すぎてわからない

瀬戸が勝ったと思っていた

沢田「ロバートが相手じゃ
なかったらよかったのに」

ロバートはなんと脱出する
空いている片方の手を使い
膝を横から殴りつけていた

瀬戸「ぐあっ・・あかん」

瀬戸は三角締めを解放した
そして間合いを取り合った

橋本「ハァハァ・・・明ぁ
今のはやばかったわぁ。
あのまま俺を横に倒してな
横三角に入るのか回転して
マウントに移行するべきや
そうしたら動けなかった」

瀬戸「そうなんですね~。
じゃあ今度はそうします」

生徒は全員固唾を飲んでた
そして瀬戸の方が少し強い

そう見立てていた。
瀬戸が一言を言うまでは。

瀬戸「全力で来て下さい」

橋本「全力で行こうかな。
じゃあ明も全力で来いや」

瀬戸「ずっと全力ですよ。
ロバートが相手ですから」

瀬戸の一言が信じれない。
あれで手加減してたなんて

橋本「じゃあ全力で行く」

お互いが構えをとった。
瀬戸が体を開きジャブする

体重の乗ったジャブだ。
ストレートに近い勢いだ。

ロバートはカウンターで
瀬戸のジャブに合わせて
パンチを打ち瀬戸の腕に
上から少しだけこすらせて
軌道を少し変えさせパンチ
をそのまま瀬戸にぶつけた

見ていた者はわからない。
なぜ瀬戸のパンチがずれて
ロバートのパンチが瀬戸に
当たったのかがわからない

一瞬の出来事だったから。

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