村田「縛りを入れます。
2人とも立ち関節を禁止と
させていただきます」
橋本「縛りを入れるんか」
瀬戸「なんでなんや?」
村田「高度な立ち関節を
見ても勉強になりません。
生徒達にまだ不必要です」
橋本「あ~。さよけ」
瀬戸「そういう事ね~」
生徒達は?状態だった。
意味がよくわかってない
蓮「立ち関節って禁止
せなあかんのですか?」
沢田「あの2人やったら
立捕になる感じやからな
関節の取り合いなるわ」
蓮「立捕って?」
沢田「立ちながらの投げ
か関節かの勝負の事や。
ほら。試合が始まるぞ」
2人は礼をしていた。
そしてお互いが構えた。
睨み合って動かない。
相手の出方を見ていた。
沢田「初弾狙いやな。
お互いカウンター狙いか
同じ系統はそうなるか」
ロバートが先に動いた。
瀬戸がパンチを捌いた。
ロバートの横に回り込み
脇腹にパンチを打った。
しかしこれが当たらない
瀬戸がパンチを打った時
ロバートは左の廻し蹴り
を中段に放っていた。
瀬戸はロバートの膝に軽く
手を当てて足を押さえた。
足の支点を止めていたので
蹴りが届いていなかった。
普通はここで間合いをとる
しかし2人はとらなかった
そのまま接近戦で打ち合う
沢田「明は正解選んだな」
蓮「間合いとったほうが
よくないですか?」
沢田「相手が普通ならな。
でも相手はロバートや。
逃げる時に追いかけられて
重いのもらってしまうわ」
ここですごい事が起こる。
接近戦で打って当たらない
ジャブを打っても捌かれて
足は相手の内側に入れたり
外側に入れたりして止める
沢田「梱歩と鎖歩まで
取り合うんかいや・・・
これはハイレベルやなぁ。
もう根比べやな。これ」
魔人もこれに驚いていた。
打ち合いから逃げた方が
負けると予想した。
しかし結果は違った。
ロバートが技術を見せる。
力を完全に抜いたゆるい
パンチを瀬戸に向けた。
突然の力みのない遅い
パンチに反応ができない
瀬戸の頬に触れただけ。
触れた瞬間に肘をたたんで
側頭部に打ち込んだ。
これが最初のヒットだった