蓮「今のも柔道なんか?」
瀬戸「いや。違うけど。
サンボ。コマンドサンボ」
内田「怖いわ。ビクトル式
の飛びつき腕十字固め」
蓮「じゃあ反則やんか?」
内田「反則じゃないですよ
あーやって技に入るって
勉強になったんでね」
瀬戸「組技系やったらな。
サンボが実践的やからな」
瀬戸は内田に教えていた。
周りをよーく見廻すと練習
の内容が人によって違う。
村田と三浦は歩きながら
一人一人に指導していた。
村田「はーい。やめやぁ。
じゃあ試合を始めようか」
生徒「やったぁ。試合や」
蓮「試合って何するん?」
瀬戸「生徒達が戦うねん。
防具をつけて喧嘩する」
蓮「試合やろ?喧嘩?」
瀬戸「まぁ見てろって」
村田「じゃあ試合を始める
その前に今日は暴走族の
総長が来ているからまずは
俺がタイマン張る。じゃあ
よーく見ておくようにね」
瀬戸「おっ。マジかいや。
じゃあ野田防具つけろや」
蓮「えっ?俺がやるんか?
何をしたらええねんな」
瀬戸「喧嘩したらええねん
卓をシバいたら勝ちや」
俺は防具をつけられる
村田も防具をつけていた。
そして中央に向かった。
村田との3度目の喧嘩。
この機会をチャンスと思い
俺は真剣になってしまった
瀬戸「じゃあはじめぇ」
村田に殴りかかっていった
しかしパンチが当たらない
軌道を簡単に変えられる。
これがいつも不思議だった
蓮「くそっ。なんでやぁ」
パンチをかわすわけでなく
手で手を横に押してるだけ
パンチは結局当たらない。
瀬戸も同じようにしていた
これがインカの共通だった
顔を殴られて腹を蹴られる
防具をつけているから痛く
はないけどやられていた。
瀬戸「はい。ストーップ」
瀬戸が試合を止めた。
中央に戻って礼をした。
蓮「ハァハァ・・・あかん
やっぱり村田強すぎるわ」
下がってから考えていた。
生徒達の試合を見ていた。
生徒達を見ていると思う。
全員パンチの捌き方が同じ
失敗するかしないかだった
ただ逃げたりするのでなく
防具をつけて実践形式に
する事で覚えさせていた。
安全の為の防具ではなくて
実践練習の為の防具だった