橋本「まぁそうだろうね。
そんな事してたらダメだし
周りに敵を作っちゃうし」
蓮「そうなんですけどね。
僕が言ってもなかなか上手
に伝わらないんですよ」
橋本「反射板がおらんから
そうなっちゃうんやろな」
蓮「反射板ってなんです?
初めて聞きましたけど」
橋本「んーとねぇ。自分の
言った全てを他の人にも
しっかり伝えられる存在。
その存在が大事やねんや。
簡単に言えばNo.2の存在」
蓮「いましたけどねぇ・・
羅針にも最高のNo.2が」
橋本「その子は野田君の
言う事を伝えられた?」
蓮「えっ・・・いや・・・
話はせずに任せてました」
橋本「話をしないで任せる
なんて野田君は無責任や」
蓮「無責任なんですか?」
橋本「合わないやんか。
上と下の考えの方向性が。
考えが合わないのに下を
責めたりしてしまうねん」
蓮「よくわかんないです」
橋本「今俺の言った事をな
明とか卓とかなら理解して
誰かに伝えてくれるねんや
それが反射板ってことや」
蓮「あぁ~。そうですかぁ
それは知らなかったなぁ」
橋本「そっかぁ。そうやな
野田君はまだ学ぶ年齢やな
いきなり上に立たされても
知力がないからあかんか」
蓮「ロバートみたいに頭が
良い人見たことないです」
橋本「頭が良い訳ではない
頭の使い方が違うだけや」
蓮「話がわかんないです。
話についていけないです」
橋本「ははっ。そうなんか
学ぶ場所もないんかな?」
蓮「無いですよ。今まで
全部経験で学んでますよ」
橋本「それでいいねん。
経験が全てやからな。
尊敬する人とかいる?」
蓮「あ~。結構いますね。
ロバートも尊敬しますし
前の総長も尊敬してます。
でも・・・やっぱり」
橋本「やっぱり?何?」
蓮「瀬戸に憧れています。
村田の強さにも憧れます」
橋本「明と卓のことか?
あの2人に憧れたんか?」
蓮「恥ずかしいんですけど
俺2人に負けてるんですよ
タイマンで何もできなくて
あれから強くなりたいって
思ってキックボクシングも
始めて強くなったと思って
も何もできずに負けたし。
多分瀬戸と村田に出会って
なかったら俺はこんなにも
頑張ってなかったと思う」
橋本「ふーん。そうかぁ。
卓に負けて明に負けてか」
恥ずかしいけど言った。
ロバートには言いたかった