蓮「羅針の連中は俺が総長
やっててもついてこんねん
少なくとも伸夫についた。
総長としての立場は無いし
ここらで終わりやろうな。
俺には荷が重すぎたんや」
総長に就任してから半年。
周りは16で総長に就任した
俺を羨ましがっていたけど
ずっと重くのしかかってた
前総長から直接いただいた
総長の特攻服も荷が重くて
勝負時以外は着れなかった
ロバートが動いてくれた
のもその覚悟を聞いたから
今更訂正はできなかった。
伸夫「蓮が羅針を引退して
どうするねんや?・・・」
蓮「どうもせんやろ。
俺はこれから普通の人や。
もうお前にも関わらない。
後は好きにしてればええ。
じゃあな・・・伸夫」
ロバートに一礼をした。
ロバートもわかってくれて
一緒に学校を出て行った。
その日の夜・・・
羅針の幹部を呼び出して
引退する事を告げた。
滝と白木には止められる。
目を覚ませと殴られていた
滝「まだ総長やりはじめて
半年しか経ってないやろが
何を考えてるねんお前は」
蓮「俺じゃああかんねん。
俺が総長やっててもな・・
羅針はまとまらへんねん。
俺は・・・滝と白木よりも
羅針の事を何も知らんねや
そんな俺が総長でおっても
恥をかくだけやないか」
滝「お前ぇ。ふざけんなや
俺と白木がどんな思いで
お前に認められるように
羅針を作ろうとしてたか
わかるか?わからんやろ」
白木「ちょっと落ち着けや
話ができへんやないか」
滝「うっさいわ。白木。
悔しくないんかいやぁ」
滝は少し涙ぐんでいた。
かなり悔しがっていた。
それを見た時悪く思った
相談もせずに自分で決めた
それが許せないのだろう。
幹部の立場も何もないから
白木「蓮。今日の所は帰れ
後日ちゃんと話しようや」
今日の所は話しにならない
後日話をする事になった。
それから俺は集会も出ずに
学校でもボーッとしていた
やりがいが無くなっていた
デートもしたくなくなった
今までの事を思い出してた
稲田総長に出会ってからは
羅針に入って色々あったし
色々な経験をしてきてた。
神戸連合とも知り合って
戦ってそして認められた。
そして俺は羅針を外敵から
守ってきたつもりだった。
だけど・・・内部からも
敵が出ていたのがダメだ。
俺は若いからなめられてる
それが耐えられなかった。