蓮「お前はいつもそうやな
人を妬むか媚売るかやな」
伸夫「そんなんちゃうわ」
蓮「そうやんけ。認めろや
相手を羨ましがってなぁ。
都合よくパシらされてる」
伸夫「しょうがないやんけ
そうせな生きられへんわ」
蓮「しょうがなくないわ。
お前は安全圏でツッパって
生きてるだけやないかぁ」
伸夫「俺は威張りたいねん
威張れたらええねんやぁ」
蓮「威張ってどうなんねん
喧嘩もできへんお前の何が
威張れる事があるねんや」
伸夫「うっさいわ。いつも
勝ってきてるお前には俺の
気持ちなんてわからんわ」
蓮「何言ってるねんや?
俺はほとんど負けてるわぁ
村田に負けて有也に負けて
風靡にもリンチされたしよ
同じ学校の奴にシバかれて
神戸連合に喧嘩も売って
勝てない喧嘩もやってきて
強制的に柔道もやらされて
女に騙されて命張って・・
そんな経験してきただけや
負けの方が多いねんやぁ」
伸夫「ウソをつくなやぁ。
じゃあお前には何でそんな
に人が集まってるんや?
兄貴も・・・兵庫連合達も
いつもすごいのが集まる。
それは強いからやろーが。
弱い者には人は集まらへん
俺には集まらへんねんや」
蓮「それは違う・・・
強いとか・・・やないねん
俺は気づいてしまったわ。
戦うか逃げるかやねん。
戦うから人はついてくる。
戦うから認められるねん。
伸夫・・・お前は逃げてる
大事な所で責任を放棄する
お前に人はついてこない」
伸夫「わかったような事を
言ってなんやねん。それは
奇麗ごとやないんか?」
蓮「綺麗ごとやないねん。
お前にはわからんのかもな
いつも逃げてるお前には」
伸夫「偉そうにしやがって
いつもお前は上から目線で
話してきやがってぇ~」
伸夫が俺に殴ってきた。
俺はパンチをわざと受けた
蓮「気合が入ってないねん
お前のパンチにはぁ~」
伸夫を全力で殴った。
その一撃に全てを込めて。
伸夫「くそっ・・いてぇ。
これでなんで負けるねん」
蓮「もう・・・終わろうや
伸夫。俺は羅針を引退する
だからもう羅針の連中に
手を出さんとってくれや」
伸夫「なっ引退するんか」
蓮「あぁ・・・決めてたわ
覚悟して乗り込んできた」
決めていた覚悟・・・
それは引退する事だった。
伸夫を倒したら引退をして
もう終わらせたかったから