少ししてから戻ってきた。
橋本「よっと。お待たせ。
よし。じゃあ行こうか。
野村工業やったっけな」
蓮「えっ?でも・・・」
橋本「いいから。いいから
覚悟を決めてるんやろ?
俺がそいつまでの道を作る
からしっかり決着つけろや
覚悟は後悔に変わるから」
蓮「・・・わかりました。
ありがとうございます」
ロバートが手伝ってくれる
それは不思議な感覚だった
不良高校にたった2人で
乗り込むと聞くとやっぱり
負ける事を考えてしまう。
でもロバートがいるだけで
負ける気がしなくなった。
ただ一緒にいるだけで・・
稲田総長と一緒にいる時の
感覚よりも強かった。
橋本「さぁ。行こうかぁ。
野村工業へレッツラゴー」
バイクを飛ばして向かった
途中で安全運転と怒られる
安全運転で野村へ行った。
学校の前に着くとそのまま
ロバートは校門から入る。
ズカズカと入っていった。
蓮「マズくないですか?
さっき失敗したんですよ」
橋本「そんなん関係ない。
こそこそする必要はない」
窓から生徒がそれに気づく
先に先生が向かってきた。
先生「おい。勝手に学校に
入ってくるなや。コラぁ。
お前・・また来たんかぁ」
さっきの先生がやってきた
その先生は俺に気づいた。
ロバートが横に割り込んだ
橋本「ここの生徒に用ある
すぐ呼んでくれへんかな?
えーっと。誰だっけ?」
蓮「斉藤伸夫です・・・」
橋本「そうそう。そいつ。
今すぐ呼んできて下さい」
先生「今は授業中やぞ。
お前庫兵工業の生徒やろ?
学校はどうしたんや?」
橋本「聞こえないのかな?
斉藤伸夫を呼んでくれや」
先生「俺の質問に答えろや
その口の聞き方なんやぁ」
先生が胸グラを掴んだ。
橋本「あらあら。怖いね~
暴力はいけないですよぉ」
ロバートは手で掴みとり
肩を肘にぶつけて足を一歩
踏み込み腕を下から廻して
そのまま先生の顔を殴る。
先生「ぶっ・・。うおっ」
先生は後ろへ下がった。
どう殴られたのかわからず
驚いていたようだった。
橋本「行きなよ。野田君。
さっさと探しておいでよ。
先生は俺が止めておくよ」
ロバートは笑って言った。
それがとても怖かった。