少し歩いて真由の手を払う
人がいなくなったところで
振り払ったら真由に恥を
かかせる事は無いと思った
蓮「ええ加減にせえや。
っていうかなんやねんな。
よう俺の学校分かったな」
真由「言ってたやん。
愛と一緒の学校ってさぁ」
蓮「あ~。まあそうやけど
なんで学校まで来たんや」
真由「あんたに惚れたから
あたしと付き合わへん?」
蓮「つきあいません!!」
即答で返答をした。
真由は強い男が好きなだけ
それに魔性の女だったから
真由「え~。なんでなん?
あたしの何があかんの?」
蓮「元々敵同士やねんぞ。
それにお前はモテルやん」
真由「独り占めしていいよ
モテル女を独り占めやで」
蓮「うーん。違うねんや。
お前の場合は男が動くねん
お前は愛されるタイプや」
真由「え?どういう事?」
蓮「お前ぐらいモテル女は
男を操れるやんけ。そんな
女を俺が掴まえられておく
事ができるわけないやんけ
俺は付き合った事ないし」
真由「え~?そうなん?
意外やぁ。モテそうやのに
あんなに強いのになぁ」
蓮「意外とか言うなよな。
なんかあかん気がするわ」
真由「あはは。ゴメンね」
真由もよく笑っていた。
それに表情が豊かだった。
モテル女の特徴ってのは
よく笑っている人が多い。
下品に笑うのではなくて
上品に笑っている感じかな
自然に笑っているのが良い
羽田さんにしても湯浅さん
にしても川島さんにしても
真由にしても共通してる。
一緒にいて楽しいと思えた
男が好きになれる感じだ。
蓮「真由はさぁ・・・
何で強い男が好きなん?」
真由「守ってもらえるから
強くないと守れないやん」
蓮「守ってもらえる?」
答えを聞いて足を止めた。
それはロバートが言ってた
男の答えの逆からの答え。
女としての立場の答えだ。
男と女の感覚の違いだった
男は女よりも腕力がある。
女が調子にのったところで
力やバックがなければ男に
襲われてしまう事もある。
そうさせない部分の力には
男の力が必要になってくる
モテル女だから必要な力。
男と女の求める力の違い。
その感覚の違いが伝わった
真由「ねぇ。どうしたの?
なんかボーッとしてさぁ」
蓮「あぁ・・・ゴメン。
ちょっと考えていた」
そしてまた歩き出す。
少し真由を見直していた