蓮「どしたん?急に?」
湯浅「えっと・・その。
ちょっと場所変えたい」
蓮「うん・・わかった」
人目のつかない場所へ
移動するようにした。
その時なんとなく感づく
俺としてはどちらかと
いうと避けたかった・・
蓮「話って何かな?」
湯浅「えっと。この前は
色々と手伝ってもらって
本当にありがとう。」
蓮「いいよ。別に・・」
湯浅「そんでさ・・・
あれから色々思ってん」
蓮「・・・なにを?」
湯浅「ウチは・・・
野田君の事が好きや。
付き合ってほしい。」
蓮「・・・」
もしこれが・・・
賢治と真由との戦いの
前に言われてたら俺は
受け入れていただろう
今となっては俺が族の
総長で神戸連合達と
繋がっていることを
知ったから好きと言う
気がしてならなかった
蓮「ゴメン・・無理や
俺は湯浅さんのことを
好きになられへんわ」
湯浅「・・・えっ?」
蓮「なんかな。最初は
好きになりかけてたけど
賢治と戦う前に色々話が
合わへんかったから」
湯浅「あの時は野田君の
強さを知らんかったし」
蓮「そういうのも嫌や。
強さを知ったから好きて
言われても嬉しくない」
湯浅「他に好きな人が
もしかしておんの?」
蓮「うん。最近できたよ。
俺の片想いやねんけどな」
湯浅「その子は野田君が
強いって知ってるん?」
蓮「全然知らない状態やで
その子は普通の子やしな」
湯浅「そうなんや・・・。
わかった。頑張ってね」
蓮「うん。ありがとう。
湯浅さんも頑張ってや。
じゃあ俺急ぐからゴメン」
俺は先に去って行った。
そこに残る事ができない。
これ以上湯浅さんと話を
したくなかったから。
そして校門へ向かった。
校門の前が賑やかだった。
俺はクラスの友達を見つけ
何があったのかを聞いた。
蓮「お待たせ。どしたん?
なんかあったんか?」
男子「あぁ・・なんかぁ」
他校の女子と3年の先輩が
言い争っているらしい。
別れ話のもつれみたいだ。
他人の恋愛に巻き込まれる
と面倒なのでその場を去る
何か大変そうだと思った。