放課後になり川島さんに
メールを送っておいた。
明後日の水曜日に
新開地でお茶しない?と
まだ当日に約束ができる
ほどの仲ではなかった。
多分警戒心もあるだろう
2人で会うっていうのは
今回が初めてになる。
女の目線で考えてたから
そういう考えになった。
俺の高校から新開地は
近いので丁度よかった。
JRが無いので帰りは
定期が使えないけど・・
川島さんから返ってきた
メールはバイトが休み
やからいいよって返事。
俺もバイトが休み。
休みが同じでよかった。
最初の第一歩は越えた。
俺にとっては全て未経験
その日は川島さんと一日
メールのやりとりをした
翌日の俺のテンションは
変に上がっていた。
学校も楽しく過ごせるし
いつもより笑えていた。
明日のデートの楽しみが
あるから解放されていた
しかしその日の放課後。
面倒くさい事が起こった
羽田「あれ?愛ちゃん」
教室入口の前で湯浅さん
が恥ずかしそうにいた。
羽田さんが話しかける。
羽田「どうしたん?
こんな所で何してるん」
湯浅「野田君いるかなぁ
ちょっと話がしたくて」
羽田「えっ?野田君?
野田君ならそこおるよ」
羽田さんが後ろを指差す
俺は後ろの出口から出た
湯浅「ちょっと野田君。
ごめん。美樹ありがと」
羽田「頑張りなよ」
湯浅さんが走ってくる。
そして俺の手を掴まえた
蓮「えっ・・・うわぁ」
同級生の男子は驚いてた
俺もその行動に驚いた。
湯浅「ハァハァ・・・
少し話がしたいねんけど
ちょっとだけいい?」
湯浅さんは真剣な表情だ
蓮「えっ?・・・でも」
帰りに同級生の友達と
一緒に遊ぶ約束をしてた
同級生の男子達は
俺に気を遣ってくれた。
後から連絡くれたらいい
校門前で待っててくれる
そうしてその場から
去って2人にされた。
湯浅さんと2人にされても
今更話しする事はない
とても困ってしまった。