瀬戸「考えて話してるか?
女目線で話をするように」
蓮「女目線がわからんねん
どうやったらええんや?」
瀬戸「話を聞くんやけどな
あの子は緊張してるみたい
やから音楽や趣味を聞いて
引き出しをまず出させろ」
蓮「引き出しを出すの?」
瀬戸「自分の知ってる内容
の話ってのは話しやすい。
そういう何か引き出しをな
男が引き出してやるねん。
引き出したら話させろよ」
蓮「そうやるんかいや」
瀬戸「後は名前を呼ぶねん
苗字でもええからな。
名前を呼ばな距離が縮まる
事はないねんからな。」
蓮「あ~。なるほどなぁ」
瀬戸「後はこれだけ覚えて
おいて接するようにしろ。
女の前ではかっこつけるな
女は楽しい雰囲気が好き」
コツを聞いた気がした。
席に戻ってから少しして
その通りにやってみる。
蓮「部活とか入ってる?」
川島「入ってないです。
バイトしてるんで」
蓮「えっ?何のバイト?」
川島「ファミレスでホール
担当でやってますよ」
蓮「ホールって何?」
川島「えっと~。案内係」
蓮「あ~。そうなんやぁ」
やっと会話の切り口を掴む
これから話をする時に・・
邪魔者が入って来た。
石橋「川島~。お前なんで
カルピスを飲んでんねん」
川島「飲まれへんもん。」
川島さんの表情が変わる。
石橋との会話には慣れてた
ような感じだったから。
突然邪魔しに来たと思った
瀬戸達の方を見てみると
1:1の会話から変わって
瀬戸と村田と女3人での
全体的な会話になってた。
石橋はその中に入れてない
だからこっちに来た感じだ
とてつもなく邪魔だった。
俺を無視して会話をしてる
俺だけポツンとなっていた
それでも黙って聞いていた
川島さんの情報収集をした
学校での存在立場・・・
買っているペット・・・
好きな音楽と趣味・・・
そういう部分を聞いていた
ある程度話を聞いてから
石橋が俺に話しかけてきた
石橋「え~。野田やっけ?
村田とはどんな関係なん?
中学の同級生か何か?」
蓮「あー・・・えっと」
言葉につまった。
インカとは言えないし
中学の頃喧嘩した相手って
なんて言えなかったから