話を聞くと村田の学校の
女子との合コンなので
レベルが高いって話だ。
北甲の女子はなぜか
レベルが高いので有名だ。
文化祭でもチケットを
配っているぐらいだから。
夜7時からの予定で
待ち合わせ場所は三宮で。
4対4の合コンってこと。
詳しい事は当日か前日に
メールで連絡することに。
この事がきっかけになって
瀬戸と電話番号を交換した
瀬戸「これでOKやな。
詳しい事はまた連絡する」
蓮「おう。わかった・・・
なんか・・ありがとうな」
瀬戸「どういたしまして。
感謝はロバートに言えよ。
もしくは柔道の助っ人の
お返しやと思ってくれや」
蓮「なんやて?・・おい」
ロバートがからんでる?
柔道のお返しって?
瀬戸は俺の事を誘いたくて
誘いに来た訳じゃなかった
それがすぐにわかった。
蓮「対等じゃないもんなぁ
まぁしょうがないかなぁ」
普通だったら悔しがるけど
悔しがっても変わらない。
瀬戸が用意してくれた舞台
に乗っかる方が経験になる
対等なことができないから
俺は悔しがれなかった。
土曜日までの日にちは
バイトに行ったりアムリタ
教典を読んだり族の集会を
して楽しくやっていた。
そして土曜日になって
瀬戸から連絡が入り夜7時
に待ち合わせの三宮で瀬戸
が来るのを待っていた。
待ち合わせしている4人組
の女の人が合コンする相手
に見えて緊張してしまう。
そして時間が7時になった
瀬戸も村田も来ていない。
瀬戸に電話をしても出ない
少し不安になってくる。
それから10分が過ぎた時
瀬戸から電話がかかった。
瀬戸「あ~。野田ぁ?
今どこにおんねんや?」
蓮「阪急の駅前やけど。
誰も来んから不安やねん」
瀬戸「はははっ。そうか。
わかったそっちに行くわ」
それだけ言って電話を切る
でもひとまず安心した。
電話の向こうからは女子の
声も聞こえてきていた。
急激に緊張が走ってきた。
そして・・・やってきた。
瀬戸「あ~野田こっちや。
悪かったなぁ。遅れて」
その声の方向を振り向いた
そこには瀬戸と村田とその
友達っぽい男性とかわいい
女の子が4人集まっていた