俺はそのまま眠りについた
目を覚ました時は公園だ。
湯浅「気がついた?」
蓮「ん・・・ここは?」
湯浅「近くの公園やけど」
膝枕をしてくれていた。
俺はすぐに起き上がった。
周りを見ると卑弥呼の連中
もそこに集まっていた。
蓮「あれからどうなった?
状況はどうなったんや?」
寝てる間の事を聞いた。
火事は5階だけですんだ。
火事の発火元にはビデオが
あるのでイーグルの連中は
現行犯逮捕をされた。
これで全てが終わった。
湯浅さんはそう言った。
蓮「まだ終わってないねん
賢治なんて問題やなかった
本当に危ないのは真由や。
あいつを叩きに行かなな」
湯浅「もういいよ。野田君
これ以上はもういいって」
蓮「ええ訳ないやろーが。
俺は暴走族やねんぞ。
ハンパなんてないねんや。
本物の族をなめんなや」
湯浅さんに怒鳴った。
湯浅さんは震えていた。
蓮「誰かがパクられた事を
生で見てびびったんか?
それやったら辞めてしまえ
中途半端なレディースは
族なんかやないねんぞ。
もっと気合を入れろやぁ」
怒りが表に出てしまう。
中途半端な気持ちで走る
暴走族を許せる訳がない。
覚悟を決めて走っている
歴代の先輩達にとっても
恥をかかせることになる。
俺は総長として遊び気分で
いる連中が許せなかった。
蓮「真由を叩きのめすんは
お前にしかできへんねん。
女の戦いは女同士で決着を
つけるしかないねんぞ」
湯浅「でも・・・」
蓮「でもやないねん。
俺は今から応援を呼ぶ。
真由は強い連中をいっぱい
囲ってるはずやからな。
真由までの道筋は俺が
作ってやるから絶対勝て」
湯浅「何でそこまでするの
もう争いたくないねんよ」
蓮「族やからやろ。
意地とプライドの争いや」
湯浅「怖いよ・・・」
蓮「俺もいつも怖いよ。
でも湯浅さんもレディース
の頭やろ?覚悟を決めろ」
俺は電話をかけていった。
そして・・・仲間を呼んだ
到着までは時間がかかる。
蓮「よし。じゃあ行くぞ。
この抗争は絶対に勝つぞ」
真由のいそうな場所を探す
全員で手分けして探した。